レフ・トルストイ
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悔恨がないのは、前進がないからである。
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金は新しい形式の奴隷制である。それが古い形式の奴隷制と異なるところは、奴隷に対してなんら人間的な関係をもっていない非人格的なところである。
敵はいるであろう。しかし、彼らのために苦しまないようにしなければならない。敵がいることが「苦痛でない」だけでなく、むしろ「喜びである」ように行動しなければならない。
時間が流れる、と私たちはいう。これは正しくない。進んでいるのは、私たちであって時間ではない。
知識は手段であって目的ではない。
政府は、自らが奴隷状態におき抑圧している臣民に対して、軍隊を必要とする。
愛には三種類ある。美しい愛、献身的な愛、活動的な愛。
我々が知りうる唯一のことは、我々は何も知らないということである。そしてこれが人間の知恵が飛翔しうる最高の高みなのだ。
神は人間に額に汗して働けと命じている。銀行に金を積んで、何もしないで食べていこうとするのは人間の掟に反することだ。
3
人間にとって最高の幸福は、一年の終わりにおける自己を、その一年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである。
人間は奴隷でなければならない。
天才とは、強烈なる忍耐者のことである。
慈善は、それが犠牲である場合のみ慈善である。
犠牲と苦悩、これらが思想家と芸術家の運命である。
十人十色というからには、心の数だけ恋の種類があってもいいんじゃないかしら。
餓死する者はめったにいない。うまいものを食べすぎ、そして働かないために病死する人のほうがはるかに多い。
よい人間とは、自分の罪をいつまでも忘れないで、自分の善行はすぐに忘れる者のことである。わるい人間とは、その反対に、自分の善行をいつまでも忘れないで、自分の罪はすぐに忘れる者のことである。自分を許すな。そうすれば、容易に他人を許すことができよう。
2
信仰は人生の力である。
死が、我々、皆のもとにやってくるということほど、確かなものはない。
時間は存在しない。存在するのは、瞬間だけである。
レフ・トルストイのすべての名言