レフ・トルストイ
6
人間の仕事はただ自分の秩序を乱さないことにある。それはちょうど、斧がいつも磨かれて、ピカピカ光っていなければならないのと同じことである。
1
何の試練も受けていない者は、試練を受けている人に、何も教えることはできません。
0
きわめてつまらない小さなことが性格の形成を助ける。
不運は投網のようなもの。引く時は重いが揚げると何もない。そういうものだ。
3
直ちに、たとえ見せかけなりとも、とりかかるべし。
美女が女神だと思うなんて、なんという奇妙な勘違いだろう。
2
この世界で私たちが見るすべてのもの、私たちが考えるすべてのものは、その根源を私たちの精神のうちにもっているのだ。
戦いにおいて最も重要なことは、最後の勝負に勝つことである。
一番難しく、しかも最も大切なことは、人生を愛することです。苦しい時でさえも愛することです。人生はすべてだからです。
我々は刑法を活用する前に、囚人を罰する前に、こういう不幸な人間が作られていく環境そのものを絶滅するように努めねばならない。
真の文明人は、人生における自己の使命を、知っている人間のことである。
怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である。
4
もしも諸君が、今日よいことをすることができるならば、決してそれを延期してはならない。
人間が幸福で、完全に自由であるような状態は、この世にないが、人間が完全に不幸で、少しの自由もないような状態も、またあり得ない。
悪に対して悪をもって報いることは、幸福を失うことである。悪に対して愛をもって報いることは、幸福を得ることである。
生命は他の生命と多く結びつくほど、自我が拡大する。
人間が死んだり、金銭を失ったり、家がないとか、財産がないとかいうことが、哀れなのではない。なぜなら、これらすべてのものは、人間にもともと備わっているものではないからだ。人間は、自分の本来の財産、最高の財産、すなわち「愛するという才能」を失った時が、哀れなのである。
多くの女性を愛した人間よりも、たった一人の女性だけを愛した人間のほうが、はるかに深く女というものを知っている。
もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを知らなかったろう。
敵は常にいるであろう。敵をつくらないようにして生きていくことはできない。反対に、より良き生き方をすればするほど、ますます敵は増加する。
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