スタンダール
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書いた、愛した、生きた。
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恋の喜びは愛することにある。人は相手に起こさせる情熱よりもみずから感じる情熱によっていっそう幸福になる。
天才の特徴は、凡人がひいたレールの上に、自分の考えを乗せないことだ。
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恋というものはなんと恐ろしい情熱だろうか。それなのに世間の嘘つきどもは、恋をあたかも幸福の源泉のように言っている。
2
涙は極端な微笑である。
私は自分の尊敬するものしかおそれない。
上品ぶった態度は貪欲の一種であり、最悪の貪欲である。
情熱というものは、人生におけるひとつの偶然の出来事にすぎない。この偶然は優れた人間の心にしか起こらないものだ。
子供は涙で命令し、聞いてもらえないと、わざと自身を傷つける。
君のいない天国よりも、君のいる地獄を選ぶ。
急な山を登りつめて頂上に腰を下ろす旅人は、ほっと一息入れるのが限りない喜びであるが、もし、永久にそうやって休息していろと無理強いされたら、彼は幸福であるだろうか。
絶世の美人は二日目にはそれほど人を驚かさない。彼女の値打ちは誰にでもわかり、装飾品になっているのだから、彼女たちの恋人のリストには馬鹿のほうが多く数えられるに違いない。王族とか百万長者とか。
女に愛されていることが確かであると、男は、彼女が他の女より美しいか、美しくないかを検討する。女心がわからないと、顔の事など考える暇がない。-。
女性はつねにあらゆる感情に余念なく警戒する。
歴史家に必要な第一の要件は、発明するという能力を持たないことだ。
君が僕を愛していなくてもかまわない。とにかく僕は、僕ら二人のために愛することはできる。
恋とは甘い花のようなものである。それをつむには恐ろしい断崖の端まで行く勇気が無ければならない。
恋には四つの種類がある。情熱の恋、趣味の恋、肉体の恋、虚栄の恋。
人生はあまりにも短く、そして退屈し浪費した時間は決して取り戻すことができないのだ。
美は、幸福の約束にすぎない。
スタンダールのすべての名言