魔裟斗
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関係ない話をダラダラするから、いても意味ないと思って。アッタマきたなあと思って。
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自分本位な視点がなくなり、多くの気付きを得ましたね。一般のビジネスパーソンのみなさんも、私のことを「魔裟斗って、すごいよな、強いよな」と思ってくれているかもしれないけど、私は私で、「ビジネスやっている人ってすごいよな」「会社に勤めて、組織の中で仕事をしている人ってすごい」と思えるようになりました。
反逆のカリスマとよく言われるんですが、実際は昔から俺は人の話をよく聞く素直な子でした。話を聞いてとりあえずやってみて、それからこれは自分に合うかどうか判断する。これができる選手は強くなります。反対に、誰のアドバイスも聞かない自分勝手な選手というのは、いつまでたっても自分の弱点がわからず、修正もできないので、バランスのいいファイターにはなれません。
最近、家族で集まったときに「兄貴は兄貴ですごいんじゃないかな?」と思うようになった。確かに社会的に知名度があるのは私のほうですし、私の発言と兄の発言の世の中への影響力は違うでしょう。しかし彼は彼で、私の知らないことをたくさん知っている。自分にできない仕事をすることだってできている。そして小生意気な弟を温かく見守っていてくれていた。
お客さん何が観たいか「頑張ります」じゃ面白くない。非現実的な戦いを見たいんで。自分で自分をプロモーション。
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闘うのはあくまで自分のため、家族のためです。会社員の方だって同じじゃないですか。会社のために働けなんていわれても力が出ないでしょう。自分のために頑張って結果を出せば、結局はそれが全体のレベルアップにもつながります。
現役時代、よく「そんな練習してキツくないの?」って聞かれましたけど、そりゃキツい。でも、やると決めて必死になれば、やれてしまうんですよ。
私には2歳年上の兄がいるのですが、最近になって兄への接し方が変わってきたんです。兄は、ごく一般的なサラリーマン。現役時代、トンがっていた私は、兄より自分のほうが人間として格上だと思っていたフシがありました。自分のほうが世の中を刺激できている存在だ、自分のほうが親への支援もたくさんできている、自分のほうがとにかくすごい、と。
幸運を引き寄せる方法があるとしたら、それは笑顔でしょう。いつも笑顔を絶やさない人の周りには、自然と人が集まってくるじゃないですか。そうすると、必要な情報が入りやすいから有利なのです。ジムでも笑顔で爽やかな若手選手には、こっちから教えてあげようという気になります。逆にムスッとした顔をしている奴には声もかけません。そういう人はずいぶん損していると思いますよ。
なぜ泣きそうになるくらい練習するかというと、俺は勝ちたいという気持ちが誰よりも強いからです。パンチにしてもキックにしても、それだけだったら俺より強い選手はたくさんいます。でも、絶対勝つという気持ちが弱いから、何発もローキックをもらったりすると、すぐ心が折れてしまう。俺は違います。ナンバーワン以外は負けたと思ってずっとやってきました。
試合が終わったときにどんな気持ちになるのかは、自分でもわからない部分がありました。もっと複雑な感情になるのかなと思っていたのですが、いざ終わってみると晴れ晴れとした気持ちになりましたね。
演技もあるし、向こうがカチンとくることを言ってきた場合は本気になることも。本気の人もいると思いますよ。自己プロデュースですし。
どんなに練習しても強くなれない選手はいます。でも、この世界は才能だけじゃ勝てない。死ぬほど練習しなきゃ。
公開練習だとか情報が出る時、敢えて三味線を弾くそういう話聞いたことあります。
チームの皆に色々と支えてもらっての勝利でしたから。サポートしてくれたチームのスタッフには感謝しています。
注意や指導をされないと、自分で自分の欠点や短所、問題点に気づかなくてはいけない。普段、なかなかそこに気付くことはできないわけですから、そのトレーナーが私にバシバシと毒舌をぶつけてくれたことは、本当にありがたかったですね。
俺は選ばれた人間だと思っていますけど、そういうふうに思い込めるのは、確かに才能かもしれません。
すべて練習でやってきたことです。イメージ通りにパンチを当てることができましたね。
僕は選手同士仲良くしたかった。
格闘家以外でもそうだと思いますが、叱ってくれる上司がいるということは、それだけ楽な環境にいるわけです。注意されたことを直せばいいわけですから。
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