魔裟斗
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引退試合とはいえ、いつもの試合と変わりませんでしたよ。いつもと変わらずに強い相手とやるという感じでした。
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試合の1週間前になると練習量を一気に落として調整に入りますから、一気に身体が楽になる。そうなるとマイナス思考のルーティンから抜け出してプラス思考になり、「俺が負けるはずがない」と自信もみなぎってくる。
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アンディも絶対にKOを狙って倒しにくると思っていたので、激しい打ち合いをイメージしながらリングに向かっていました。
キャリアも後半になると経験から考えられるようになるし、精神もある程度は図太く鍛えられてきますから、次第にメンタルバランスに苦労することはなくなりました。そのうえで、信頼すべきトレーナーとの出会いがあり、彼の導きで、より強い精神と肉体のバランスをとれるようになっていきましたね。
アマチュアの選手はパンチが弱いってイメージだけど、村田君はパンチが強くて。もう嫌で嫌で。
運も仕事も来るときはどんどん来る。波のようにワーッと。で、来ないときにはさっぱり来ない。その来ないときに、次の波に備えてどう自分を鍛えておくか。そこなんじゃないですか。楽してほしいものを手に入れるなんて、誰もできませんから。
ボクシングの選手や、いろんな選手に来てもらってたんですよ。その中に村田君がいたの。
時間をかけて、あの一戦用の体を作って臨みましたから、コンディションはとても良かったです。
トレーナーと付き合っていて知ったのは、人のことを注意するのには、実はすごくエネルギーがいるということ。
基本的に、僕は「人生は習うより慣れろ」だと思っています。トレーニングも慣れてしまえば、大変でも何でもないですから。周りから「ストイックだ」って言われますけど、僕にとってのルーティンですから。
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次の日はホント、首と頭が痛いですよ。スパーリングの後。
村田くんのことは、大学生の時から知ってますよ。
格闘家以外でもそうだと思いますが、叱ってくれる上司がいるということは、それだけ楽な環境にいるわけです。注意されたことを直せばいいわけですから。
すべて練習でやってきたことです。イメージ通りにパンチを当てることができましたね。
僕は選手同士仲良くしたかった。
これだけ練習したのだから負けることはない。
チームの皆に色々と支えてもらっての勝利でしたから。サポートしてくれたチームのスタッフには感謝しています。
注意や指導をされないと、自分で自分の欠点や短所、問題点に気づかなくてはいけない。普段、なかなかそこに気付くことはできないわけですから、そのトレーナーが私にバシバシと毒舌をぶつけてくれたことは、本当にありがたかったですね。
公開練習だとか情報が出る時、敢えて三味線を弾くそういう話聞いたことあります。
俺はカッコツケマンだから、最後までカッコつけて辞めたい。
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