オグ・マンディーノ
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カミュは「人間はみな、自分の苦しみや喜びを土台にして、もろもろのものを構築する」と述べています。60年以上にわたる苦楽の中で私が得た最大の教訓は、人生はゲームだというものです。それは精神的なものであり、謎に満ちたかけがえのないものではありますが、ゲームであることに変わりありません。そしてルールを知らなければいくらプレイしたところでゲームに勝つ見込みはない。問題は、あなたも私も大人になるまでにそうしたルールのを誰からも教わらなかったことです。
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「敗北」それがなんだと言うのでしょう。少しばかり勉強させてもらっただけであり、よりよいものへの第一歩に過ぎないのです。失敗しないのは、頭から何もしない人だけです。人は間違いや失敗を通して最高の教訓を得るのです。
常に求められる以上のことを成し遂げなさい。報いは必ず返ってくる。成功を勝ち取る唯一確実な方法があることを知りなさい。それは、「ひたすら努力する」ということである。もし成功のためこの代償を支払いたくないというのなら、満たされない不本意な人生を送る覚悟をしなさい。
今日あなたに降りかかるかもしれない災難の大半は、勇気をもってあたれば、たいてい、それに見合うか、それ以上の恩恵をもたらしてくれます。
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世の中には、試合に参加する少数の選手と、それを見守る多数の観客がいる。ここでいう観客とは、夢も目標も次の日の計画さえ持たずに日々をさまよう人々の群れだ。彼らを哀れむ必要はない。彼らは選択しないという選択をしたのだ。観客席から試合を観戦するのは安全である。どうあっても参加しない人は、つまずくことも、倒れることも、あざけられることもないのだから。あなたは選手なのだろうか?選手であるならばあなたに負けはない。勝てば勝利の果実を得るし、今日敗れたとしても、そこから貴重な教訓を学び、明日の流れを変えることができるのだから。
サミュエル・スマイルズは19世紀末に「自助論」というタイトルで最初の成功本を書きました。その中で「人は常に成功より失敗から多くを学ぶ」と述べています。人間はどうすればうまくいかなくなるかを知ることによって、うまくいく方法に気づくものです。そしてまったく失敗しない者は、一見損失に見える事態を利益に転じるときの心の高ぶりを永久に知ることがないのです。ゲームにしろ人生にしろ、チャンピオンの座を勝ち取るのは、逆境を乗り越える術を学んだ者なのです。
子供が大きくなったらというのを思い出してください。しかしそれはなんでしょう?大きくなった少年は言います。大人になったらと。大人になると結婚したらと言います。でも、結婚したからってそれがなんだというのでしょう?結婚すると考えが変わり、退職したらといいます。退職の時が来ると、自分の人生をつかみ損ねたことに気付きます。今日のこの日を楽しみなさい。明日は明日楽しめばいいのです。
行動なき計画は消え去る夢にすぎないことを悟りなさい。心に抱く大望を天高く描くことをせず、何事も確信せず、失敗を恐れて行動に移すことがなければ、その望みが叶うことはない。潮が自分に向かって満ちてきているのを見ていながら、海に飲み込まれるまで眠りこける人を、浅はかでないと言えるだろうか。運命をより良い方向へと変えるチャンスが自分のところに来ているというのに、そのチャンスが隣の人に行ってしまうまで考え込む人を、愚かでないと言えるだろうか。行動のみが人生に力と喜びと目的をもたらす。
私は命ある限りがんばりぬく。
あなたの友とは誰か。逆境があなたを飲み込んでいる時こそ、真の友を数える最良の時である。
あなたが格闘している相手は常にあなたの勇気を奮い立たせ、あなたの技量に磨きをかけることを知りなさい。あなたに敵対する者は結果的にはあなたの最良の助け手となるのだ。逆境はあなたの人生における雨のようなものである。冷たく、侘しく、薄情だ。だが、その雨の季節から、ユリやバラやナツメヤシやザクロが生まれる。灼熱の苦難に渇き、苦難の雨に浸された後、あなたがどんな偉大なものを生み出すか、それは誰にも予測できない。砂漠でさえ、嵐の後には花を咲かせるのだ。
成功とは自分の個性を最大限に発揮することです。
行動なき夢は、消え去る夢に過ぎない。
敵に怒りの炎を燃やすのは、ネズミを一匹退治するために家を焼くようなものです。誰もあなたが幸福になったり、全力を尽くしたりするのを邪魔することはできません。あなたが邪魔していいと許可を与えない限り。
世界は常に、あなたが示す行動によってあなたの価値を決定するのだ。思考や感情を内面に秘めたまま表現しなければ、誰があなたの才能を測ることができようか。
勇気を奮い起こしなさい。行動と悲しみは永遠に相容れないものであることを知りなさい。筋肉が緊張し、指が掴み、足が動き、頭が目前のやるべきことで占められている時は、自分を哀れんだり、後悔の念に苛まれたりしている暇はない。行動はいかなる傷をも癒す香油のようなものである。
目覚めたときに自分がみじめに感じられる朝は、日の光を入れて音楽のボリュームを上げたら、あとはただ朝刊を取り上げるだけでいいのです。朝早くは一面は見ないこと。さもないと枕の下に潜り込んで隠れたくなります。かわりに訃報が載ったページを開くのです。たとえあなたがいらだちや不信感や不安など、いろいろな問題を抱えていようとも、できるものなら喜んであなたと居場所を取り換えるに違いない人々の名がずらりと並んでいます。朝気分がはずまないときは、試してみてください。きっと私に感謝したくなります。
もしあなたの働きと、あなたの忍耐と、あなたの計画が、あなたに幸運を運んで来たら、引き潮に飲み込まれている人を探しだし、引き上げてあげなさい。あなたが他の人にしてあげたことが、やがてあなたに返ってくるのだ。あなたが受け取る愛を何より大切にしなさい。あなたが持っている黄金や健康が消えてしまってもなお久しく残るものは愛である。
すべての悪いできごとは、あなたがたどる平和と達成への道筋をほんの一瞬見えなくするものにすぎない。
誰もあなたの代わりに行動してくれる人はいない。あなたが立てる計画も、あなたが立ちあがって、自分を今のままの状態にとどめておこうとする力との闘いを開始するまでは、怠け者が見る夢にすぎない。行動を起こすことは常に危険を伴うものだが、座したまま人生の幸運が膝の上に転がり込んでくるのをじっと待つことは、失敗のありかを自ら大声で知らせているようなものである。
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