出版の世界にいると、自分を表現したい欲求を持っている人間に触れる機会が多い。その人が、ただの薄っぺらい野心家か、それとも何かを創り出す人かを見分けるのは、たやすい。その人に自己嫌悪があるか、どうか。この視点を持てば、すぐに判別できる。ただの野心家は、自分をひけらかすことに何より喜びを感じ、それに終始する。そこに他者の視点はない。一方、創造者は、自分を表現したい欲求が他者にどう映るかを常に考える。そのため、自己肯定と自己否定を、たえず行き来している。その葛藤が何かを生み出すのだ。

見城徹

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