平野岳史
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最悪なのは、やる気が出ないのを会社や仕事のせいにして、転職を繰り返すことです。そういう人は、どんな状況でいかなる仕事を任せられても、必ず自分なりに成果を出すというのが優秀なビジネスマンだということが、わかっていないのです。
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「現状を捨てられる勇気」これが実は一番大事で、一度捨ててしまえば、もうあとは走るしかないんです。僕の成功の要因を一つ上げるとすれば、あの時会社を辞められた勇気でしょう。僕の成功の要因を一つ上げるとすれば、あのとき会社を辞められた勇気でしょう。次に「自分を信じて諦めないこと」とくに若ければ若いほど、失敗したってたかが知れてると思うんです。
入社したら仕事にも遊びにもともに100%の力で臨んでほしい。
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仕事をくれるクライアントだけでなく、働いてくれるスタッフもお客様だという考え方を徹底させたんです。両方のお客様の要求をすべて叶えるということ。これは言うのは簡単ですが、とてつもないことなんです。そのためには、最初のスタート時点におけるシステム作りと言うのは重要でした。
自分自身を信じてあきらめないこと。失敗したってたかが知れてる。
僕は創業以来、あんぱんまん通信という名称で、社員にメッセージを書いています。自分の思いや考えをあえて直筆で書いて、ファックスで全支店に送っているんです。確かにメールで配信した方が早いですし、最近ではホームページでアップするようにもなってきましたけど、文字に人は出ますから、それってすごく大事だと思うんです。
いまだって、毎日、試行錯誤の連続です。無駄なことをしないで済むなら、そうしたいと思います。でも、そんなことは土台無理なのです。仕事や人生にこれが正しいという答えはありません。
常にトップと現場の距離が近い会社は強いと思うんです。どうしても組織が大きくなればなるほどこの距離は大きくなっていきますから、なるべくそれを近い状態に保っておけるような、そういう会社を作りたいなと考えています。
最初は登録している4000名を対象に、商品を提供して商売しようと考えたんですね。たとえば、学生向けの保険や旅行企画。これが、ことごとく失敗。当時はちゃんとリサーチをせずに、思い込みだけで事業をやってしまっていました。学生に聞いてみると、自分たちはお金がないから家庭教師のバイトをしているのに、保険や旅行なんてムリですよって。そこから、そうか!お金がないんだったら、家庭教師以外に何か働き口を探してあげよう。という思考に変わっていったんです。
100回やめようかと思いましたけど、101回思い直しているから今がある。最終的に高い志や信念を持ち、常に現状よりも次を見据えられる人でないと、成功はできないと思います。その一方で、常に先を見ているからこそ、目の前の物事に謙虚に対応していくということも大事だと僕は思います。
自分の成長が会社に抜かれてしまうと、人は満足してしまうんです。そうなると、会社の成長も個人の成長も、僕は終わりだと思うんです。どの経営者も、自信をもって怖いものなしの時もあれば、自信がなくてなんでこれで俺は会社をやれているんだろうと思う時、その両面があると思うんです。人間ですから、ずーっと強気一辺倒で行ける人なんていないですよ。ただそれを言葉に出すかどうか、そういうふうに感じながらも考えないようにする意志の強さを持っているかどうか、それだけだと思うんです。
起業家には、あくことなき上昇志向、事業欲が必要です。僕の場合は、完全に物欲からはじまっているんです。でも、それが実現してくると、本当にお金持ちになりたかったのかな、と自問自答するようになるんです。結局、僕は自分がどこまで成長できるか、世の中に通用するか、そういうことにチャレンジすることが好きなんだな、ということがわかってきた。物欲だけだったら、きっとここまでやっていないと思うんです。
僕の場合、自分の中でできることを見つけて、本当に身近なところから手をかけていっただけ。最初は生きていくために始めた事業が、やっと食えるようになり、徐々に形になっていった。そういう変化の中で自分の考え方も変わっていき、そんな社長を見て周りの人もついてくる。自分を支えてくれるいい仲間に恵まれたことも大きかったですね。そうやって上を目指せるようになっていくということが、僕はすごく大事だと思うんです。
一番うまくいったときのことをイメージしてから話すと、不思議と自分のベストが出せます。
会社が大きくなっていく過程では、自分自身が置かれている立場も変わりますし、組織の作り方も違います。何回も変化しますから、常に会社の変化のスピードよりも自分が一歩先を考えて成長していかないとダメだな、というのが実感です。
一番うまくいった商談を思い出して、「今日も絶対うまくいく」と自己暗示をかけてから、商談に臨むようにしています。たとえば、講演の前などは、「大丈夫、大丈夫。私は講演がうまいし、私の言うことを聞いてつまらないと思う人はいない」と自分に言い聞かせるんです。
創業時から株式上場を狙っていました。と言いたいところなんですが、全く考えていなかったですね。まずどうやったら食っていけるか、それだけを考えていました。
自信をもって言い切らないと、ハンコはもらえません。だから、「商品に惚れ込め」とよくいわれるのでしよう。それができないときは、会社にどんどん注文をつけるべきです。酒場で「ウチは商品力がなくってさ……」とグチっていても意味がありませんからね。それでも、どうしてもダメなら、転職を考えたほうがいいかもしれません。
どんなお客さんも、「買って損をした」とは思いたくないんです。だから、「あなたがお客の立場なら、どうなの?」と、営業マンに聞きたくなる。そのとき、「自分がお客様の立場なら、その商品を必ず買います。なぜなら……」と、自信をもって答える用意をしておくことが不可欠です。
学生時代に家庭教師のアルバイトをやったこともあったし、これだったら自分にもできそうだということで見よう見まねで始めたのが、家庭教師センターだったんです。アルバイトの四重掛け持ちをしながらの紆余曲折が、最初の起業につながっていったんです。
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