加藤諦三
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将たる器という言葉があるが、将たるものは明確な意志を持ち、決断のできる人でなければならない。何事につけても「君に任すよ」と言いながらも、何事につけても不満な上役がいる。自分に意見があったうえで「君に任すよ」というのは相手に対する信頼感があるから言えることである。ところが、自分に意見がなくて、どうしていいかわからないから「君に任すよ」という上役がいる。こういう上役は要注意だ。上の人が自分に意見がなくて君に任すよというくらいなら、下の者としては隅々まで指図された方がずっとやりやすい。
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虐められたときは、戦うこと。
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認める事ができない事を認める事。それで解決します。
ごく普通の生活をする事は、なんでもないように思えますが、実は、大変な努力と心の成長を必要とします。
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今が幸せなら過去のことは全て許せます。
いつもいつも悩んでいる人がいる。それはその時々の一番の大きなことに気を奪われるからである。その一番大きな問題が解決すればその次の大きな問題が最も深刻な苦しみや悩みになってくる。その人にとってその時点ではそのことが最も大きな問題だからである。その悩んでいることももしもっと大きな問題が出てくれば消えてしまう。
なぜ?と考えることは幸運の始まりです。
真面目で無口だから不満でないと思っては、人を見間違えます。
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青春時代とは問題のないことが異常なのである。問題がある方が正常なのである。いや、人生は一生、問題をかかえているのである。青春には青春の問題があり、老年には老年の問題がある。青春の問題を解決できないような人間は、老年になればまた老年の問題を解決できない人間なのだ。
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本当の原因は何か。そのことをハッキリ突き止めないと、物事の解決の解決は出来ません。
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妄想を持った人の中には、甘えられないというよりも、甘えそのものを知らないという人が多いようです。
「自由に育てる」というのは聞こえがいいですが、実際には指導方法を知らない、ということが多いようです。
自分の血を流さないで物事を解決しようとしないこと。
心理的事実と客観的事実とは違います。人は客観的事実ではなく、心理的事実で生きています。長いあいだ、「醜いアヒルの子」で生きてきた人もいます。間違った思い込みで生きてきた人です。そういう人は、一人で勝手に悩んでいます。一人で悩みをつくって生きています。事実は違うのですから。
全ての人に好かれたいと思うと限りなく深刻に悩みます。
人間は怒りと寂しさの処理で人生を間違える。
一歩一歩順序に従って物事は解決していってください。
不機嫌な人は、甘えの欲求が満たされていない人です。
依存心が強い人は、時に非常によく相手に尽くします。
がんを宣告されて死を意識したとき、病院からの帰り道に雑草が美しくみえた、空が輝いていた、家に帰ると妻が女神にみえた。そういった人もいます。逆に、すっかり落ち込んで、すべての人に憎しみを感じた人もいます。家に帰って妻を殺したいと思った人もいます。同じ言葉がまったく違って受け取られるのです。
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