加藤諦三
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本当の原因は何か。そのことをハッキリ突き止めないと、物事の解決の解決は出来ません。
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真面目で無口だから不満でないと思っては、人を見間違えます。
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青春時代とは問題のないことが異常なのである。問題がある方が正常なのである。いや、人生は一生、問題をかかえているのである。青春には青春の問題があり、老年には老年の問題がある。青春の問題を解決できないような人間は、老年になればまた老年の問題を解決できない人間なのだ。
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なぜ?と考えることは幸運の始まりです。
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全ての人に好かれたいと思うと限りなく深刻に悩みます。
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心理的事実と客観的事実とは違います。人は客観的事実ではなく、心理的事実で生きています。長いあいだ、「醜いアヒルの子」で生きてきた人もいます。間違った思い込みで生きてきた人です。そういう人は、一人で勝手に悩んでいます。一人で悩みをつくって生きています。事実は違うのですから。
自分の血を流さないで物事を解決しようとしないこと。
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「自由に育てる」というのは聞こえがいいですが、実際には指導方法を知らない、ということが多いようです。
妄想を持った人の中には、甘えられないというよりも、甘えそのものを知らないという人が多いようです。
嫌な情報は嫌な情報。嬉しい情報は嬉しい情報。それを区別できるようにすることが心の整理学。気にする必要のないものは捨てる。
人間は怒りと寂しさの処理で人生を間違える。
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不機嫌な人は、甘えの欲求が満たされていない人です。
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一歩一歩順序に従って物事は解決していってください。
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今が幸せなら過去のことは全て許せます。
しがみついているものからちょっと手を離すと、幸せになれます。
がんを宣告されて死を意識したとき、病院からの帰り道に雑草が美しくみえた、空が輝いていた、家に帰ると妻が女神にみえた。そういった人もいます。逆に、すっかり落ち込んで、すべての人に憎しみを感じた人もいます。家に帰って妻を殺したいと思った人もいます。同じ言葉がまったく違って受け取られるのです。
依存心が強い人は、時に非常によく相手に尽くします。
「自分の子供を誇りに思うこと」子供はこれで成長していきます。
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愛と不安と怒り、人の心の中には同時に矛盾した感情が発生します。
痛みという生理的現象でさえ、心の持ち方に大きく左右されます。同じ傷を負っても、同じように痛いのではありません。ハーバード大学の麻酔科のビーチャー教授は、治療が必要なほどの激痛の頻度を、第二次大戦で負傷した兵士と一般人の対応群とで比較しました。兵士は広範囲にわたって負傷していましたが、モルヒネを用いた治療を求めたのは32%だけでした。それに対し、一般人のほうでは83%でした。驚くべきことに、戦争での負傷者は、比較的、痛みから解放されていたのです。さらに注目に値するのは、負傷した兵士たちは楽観的で、陽気でさえあったということです。兵士は戦場から野戦病院に運び込まれています。絶望的に不安な地域から比較的安全な地域に運び込まれているわけです。彼らは、「災難は終わった」と考えていたのです。
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