豊臣秀吉
1
金を溜め込んで使わないのは、良い侍を牢屋に入れておくことと同じ。
3
金銀をたくさん積んでおくのは、良い侍を牢に押し込めて置くのと同じことだ。
信長公は勇将であるが良将ではない。剛を持って柔に勝つことを知ってはおられたが、柔が剛を制することをご存じなかった。ひとたび敵対した者に対しては、怒りがいつまでも解けず、ことごとく根を断ち葉を枯らそうとされた。だから降伏する者をも誅殺した。これは人物器量が狭いためである。人には敬遠され、衆から愛されることはない。
どこへ逃げたって、日本全国は俺の庭だ。気にするな。
4
露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことは夢のまた夢※辞世の句。
それは上々、一段の吉日にござる。信長公のために討ち死にするは覚悟のうえ、二度と生きて帰ろうとは思わぬ。さてまた光秀の天命が尽きれば、大利を得て、思いのままに国をもらい、この播磨の城に帰ることはない。
戦わずして勝ちを得るのは、良将の成すところである。
2
主人は無理をいうなるものと知れ。
人の意見を聞いてから出る知恵は、本当の知恵ではない。
諸国が平和で静かによく治まっているように見えても、あらゆる武備について、御油断あることなく、武具やその他兵糧に対する嗜みも、秀吉のやったように行ない、もし出陣するような事になったならば、用意万端整え、兵糧も十分に支度した上で、長期陣営の心構えが大切である。
ひそかにわが身の目付に頼みおき、時々異見を承わり、わが身の善悪を聞きて、万事に心を付けること、将たる者、第一の要務なり。
何事もつくづくと思い出すべきではない。
天下を治める上から、掟を厳正に定めてほしい。そして、その掟に少しでもそむく者がでてきたら、決してえこひいきなく道理にかなっていること道理にかなっていないことをさばき、たとえそれが兄弟や親族であろうとも、罪のある者は処罰せねばならない。
直江兼続は天下の仕置きを任せられる男なり。
やるべき事が明確であるからこそ、日夜、寝食忘れて没頭できる。
今少し来るのが遅かったら、この首が危なかった。
降参した者を殺してはいけません。
障子を開けてみよ。外は広いぞ。
女狂いに好き候事、秀吉真似これあるまじき事。
信長公は勇将なり良将にあらず。
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