IBM時代、僕はある上司に苛立ちを募らせた。そして、入社研修でお世話になったある部長に相談をした。「あの課長の下では、自分が停滞している気がして我慢ができません」すると部長は、こう言ったのだ。「そんなにいいときばかりではない。人間はじっとしているときにこそ、学ぶもんだ」この言葉を聞いて、僕はもがくのを一切やめた。そして、学生時代にやっていた人工知能の研究などを再開して、本当に「いい時間」を過ごすことができた。
山元賢治
山元賢治のその他の名言
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他人の上に立ちたい、他人より成果を上げたい、他人より高い給料がほしいと思うのなら、他人にどう思われるか、何を言われるかを気にしていてはダメ。
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主語がなくても話せて、結論を最後に延ばせる言語を使っていると、そういう思考になる。「私」という主語を意識して、先に結論を述べよう。
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「文系だから」「理系だから」と言い訳する人を外資系企業は雇わない。人間をステレオタイプに分けて怠けるな。必要なスキルなら絶対に身につけようとする意志が必要だ。
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たとえば、メールボックスを開いてみると英文のメールが届いていて「嫌だな」と感じる。そうしたら、後回しにするのではなく、真っ先に読んで返信するのです。そうすると、嫌な気分が少なくて済みます。
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当事者意識をきちんと持つことが大切。これは日本全体を復活させるにも必要だ。人のせいにする狭い価値観が横行しているが、それではダメだ。