蛭子能収
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奥さんが死んだ時は泣いたよ、さすがに。他の人が死んだときでしょ。
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僕だって人間ですから、共演者からバカにされたりいじられたりすると、内心イライラすることもありますよ。でも、それを口や態度に出して、相手に向けては絶対にダメ。どうせどんな怒りでも、一晩寝ればたいてい忘れちゃうんですから。
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このあいだテレビに出た時、動物園というテーマでちょっと話をしましたが、皆、動物園は廃止すべきだっていってました。私もそう思います。動物を、あんな一箇所にかためて置いてる所で見て、喜ぶ人の気が知れない。人間は動物を見たら食うべきで、動物は人間を見たら襲って来るべきです。
太川さんすごいですよね。仕切るのがうまいですよ。僕はとにかく先に行きたい、旅館じゃなくてホテルに泊まりたい、っていうのが先に出ちゃうんですけど、太川さん厳しいから結局、僕も負けちゃう。でも文句があるわけじゃなくて、とにかくついていかなくちゃって思ってますよ。
もしイライラをその場で誰かに吐き出したら、現場の雰囲気が壊れ、つまらなくなってしまいますよね。そうなると、収録を続けることがストレスになってしまいますから悪循環。だったら、少々のことは呑み込んで、ニコニコしているのが一番ですよ。何より、他人に対して怒らない人は、周囲から好かれますから一石二鳥。
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人間って誰かを幸せにしたり喜ばせるために生まれてくると思ってるんですよ。一番身近な誰かって、結局は家族でしょう。女房は俺を幸せにするために生まれてきた。そして俺は女房を喜ばせるのが運命だった。そういうことではないですかね。
俺も好きだけど、映画館もおひとりさまにはいい遊び場だと思いますよ。本にも書いたけど、「ひとりだけどひとりじゃない」というような不思議な感覚がある場所。カップルやグループで来ている人がまだまだ多いようだけど、おひとりさま客ももっと増えたらいいね。
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麻雀は良く考えたら違法でした。反省してラスベガスで合法のギャンブルをしました。楽しかったです。
やっぱりまずは自分の好きなものをはっきりさせることですよね。本当に何でもいいので、人目を気にせず遊びの中からでいいので、自分はこれが好きだと思うものをまずは見つけて。本を読むのが好きだという人は本を読めばいいし。デパートが好きな人は、デパートをぐるぐる1人でまわってもいいんです。何か意味のあることをしようと思うと、好きな遊びは中々見つからないから、ただただ好きな気持ちを思い出してみてほしいですね。
やっぱり俺には好きなことがあるからだと思うんですよ。好きなことがしっかりあるんです。俺は競艇が好き、麻雀が好き、映画を見るのが好き。子どもの頃から、ビー玉やメンコとか、これで遊びたいってものが必ずあったんですよ。勝負して勝ったらそれを取り上げるものが好きだな。あとはトランプでお菓子を賭けて遊ぶとか……、あれ昔から賭け事ばかりだね。とにかく、「遊びたい」って気持ちが強いんですよ。でも本当はみんなあるはずだから、「遊びたい」って気持ちとは素直に付き合った方がいいんじゃないかなぁ。
まずはお金を稼ぐことですね。肉体労働でも何でもいいので。お金を稼ぐことの大変さを知った上で、「どんな仕事でお金を稼ぐか」ということを考えていくようにして欲しいです。仕事で自尊心を傷つけられることも多々あるでしょうけど、そこをグッと堪えて食い扶持を得るのが仕事ですから。
オレは小さいときからペットを飼った記憶もないし、動物と一緒にいて癒やされたこともありません。ハッキリいって動物には興味がないんですね。だから競馬ものめり込まない。この前も新潟競馬場で、全然勝てなかったですから。やっぱり競艇ですよ。
嫁さんとタダでヤレるのに理由がわからない。
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楽しく生きていくためには、人から好かれることは大切。コツは、相手より自分を低い立場に置くこと、相手の言うことを何でもハイハイ聞くこと、そしてケンカになりそうだったら、自分が悪くなくてもすぐ謝ること、これに尽きます。
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夢を追いかけ続けるのはいい。でも、生活するためのお金はどこか別で稼がなくちゃダメだ。要は、衣食足りてこその夢の追求なのだ。実際、オレはそうやってここまできたが、オレにとっては家族が人生最大の喜びだったから辛くなかったし、働きながら夢を追いかけるオレのことを、家族も応援してくれた。仕事が苦痛で、毎日がつまらないと感じていても、「お金のため」と割り切れば、そんな悩みは半減するはずだ。
この世にはありとあらゆる職業があって、誰かしらがそれをこなしているわけだから、仕事に上下の差をつけるという考えが間違っているのだ。人に必要とされるものに差別があってはならないとオレは思う。
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高校の卒業証書をもらった直後にパチンコ屋に行きましたね。たぶん俺が全国の高校卒業生の中で一番最初にパチンコ屋に行ったんじゃないでしょうかね。すぐ負けましたけど。
何よりも意識しているのは、怒らないこと。僕、昔からケンカは絶対にしないんです。腕っ節が弱いので、ケンカしても絶対に負けるから、というのが一番の理由ですけど、プリプリ怒っているのはやはり健康によくないでしょう。
競艇はすぐに結果がわかるから良いんですよ。
だから最近、お葬式には行ってないんですよ。もう4、5年行ってないんじゃないかなあ。「緊張しないといけない」という場面が苦手なんです。緊張しないといけない環境がつい喜劇に見えてしまって…。だから葬式は嫌です。でも、自分の親戚が亡くなったら行かざるを得ないので…。緊張する場面にあまり遭遇したくないですね。
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