手塚治虫
1
子供をめぐる状況というのは、学校と家庭と友人、この3つに平等に培われる。子供をめぐる問題の中で、学校の責任だとか、子供の家庭の責任だとか、友達が悪いとか、それぞれ言い分を言っておりますが、これは平等に責任があると思う。
創作者にとっては…作品のメッセージが相手に通じることほど、うれしい報酬はない。
これで最大の競争相手がいなくなったと思うと心底ほっとした。僕は・・・僕はなんて汚らわしい人間なんだろう!
図形だと思うんです。絵じゃないんだとね。マンガは象形文字に類する記号だと確信した途端、様々な疑問がすべて解けた。
2
終始一貫して僕が自分の漫画の中で描こうとしてきたのは、次の大きな主張です。「命を大事にしよう!」。
3
人の後をついていたら安全というのは、この世界じゃ通りません。
0
自分のメッセージが、少なくとも子供をリードしていないと駄目。
え~い!ページを真っ黒に塗りつぶしちゃえ!そこから物語は始まるんだ!
「変形・省略・誇張」という3つが、落書きの要素であると同時に、マンガの要素である。
子供たちが肉体的・精神的に弱くなったのは、社会のせいでも、学校のせいでもない。ひたすら家庭の、親の責任である。
睡眠は三日間で三時間。こんなつらい仕事を四十年続けるなんて、馬鹿じゃないとできないですよ。
7
インプットがないのに、アウトプットは出来ません。
バリエーションとしてのマンガは、その時その時の花みたいなもので、どんどん咲き代わっていく。しかし、樹そのものは枯れません。
子供は、大人の真剣なメッセージを待っているし、また十分に受け止める感受性もあります。
マンガ家にモラルはいらない。批判精神だけあればいい。
漫画ってのは誰かに読んでもらわないと意味がないんだよ。
一攫千金は偽りの成功。真の人生の勝負は、じっくり腰を落ち着かせてかかるべきだ。
ぼくは泣いたんですよ。あんなに心の底から泣けた日はなかった。
ぼくという男は、感動した映画なり小説なりを、恥も外聞もなく自作に組み込んでしまう、悪いクセがある。
現在の日本の教育ほど、うわべは百花繚乱の様相を呈しながら、実は根なし草の教育はない。
手塚治虫のすべての名言