手塚治虫
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作られた自然に、虫たちをわざわざ持ってこようなんていうのは嫌いです。虫のほうから自然に寄ってくるような空間でなければ、絶対ダメだと思います。
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少なくとも人間の身体の、どこにどういう筋肉があって、どう動くか、という解剖学的な知識までは知っておいてほしい。
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ぼくがはっきり胸を張って、創造したといえるのは、マンガに悲劇の要素を持ってきたということ。
水爆を見たまえ…。あれは原子力の完成芸術だが、人を殺すほか役に立たないぜ。
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僕は画を描いているんじゃなくて、ある特殊な文字で話を書いているんじゃないかという気がする。
「ダメな子」とか、「わるい子」なんて子どもは、ひとりだっていないのです。もし、そんなレッテルのついた子どもがいるとしたら、それはもう、その子たちをそんなふうに見ることしかできない大人たちの精神が貧しいのだ。
あんなもの5分あればできる。
人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ。
我々はこの膨大な情報量を、全部飲み込むのではなく、どれが自分に必要かを判断する、テクニックを身につけなければならない。
ぼくは読者の人気投票に怯えてるんです。ベスト10、というよりベスト3に入ってなきゃならないんです。でないと仕事にも、それにプライドにも関係してくるわけでね。
若者にとっては悲劇的な時代ですよ、青春を闘っていく対象がないということは。
自分の家のすぐそばにある原っぱでくり広げられる小さな地獄の数々は、それでもタフに生き抜くことの喜びを教えてくれました。
子どもに殺しを教えることだけはごめんだ。世界中の子どもが正義だといって殺しを教えられたら、いつか世界中の人間は全滅するだろうな。
人生は一人じゃない。二人三脚で走らねばならんこともある。
漫画家は、3つの武器を持っていなければならない。
物語はここから始まるのだ。
根底にあるものは、人間への、地球への愛です。愛こそ、マンガで作り出せる、メッセージの根元でなければならない。
経営者としては、確かに負けたかもしれない。でもマンガ家としては、何も失っていない。
自然や人間性を置き忘れて、ひたすら進歩のみを目指して突っ走る科学技術が、どんなに深い亀裂や歪みを社会にもたらし、差別を生み、人間や生命あるものを無残に傷つけていくか。
反戦だの平和だのの政治的なお題目では、子供はついてこない。率先して生命の尊厳から教えていく姿勢が大事。
手塚治虫のすべての名言