手塚治虫
3
ぼくは泣いたんですよ。あんなに心の底から泣けた日はなかった。
1
現在の日本の教育ほど、うわべは百花繚乱の様相を呈しながら、実は根なし草の教育はない。
0
後世に残る作品をなどと気張らず、百歳まで描きたい。
いいものは売れるんです。
労働組合を作ろう。
君はいいよねえ。野球漫画だけ描いてればいいんだから。
2
睡眠は三日間で三時間。こんなつらい仕事を四十年続けるなんて、馬鹿じゃないとできないですよ。
4
ひとつのものがずうっと、定着してしまっているということは、逆に不安定で、ぼくに言わせれば「死んだ芸術」ですよ。
子供達に何百ページもの長編を、時間をかけてゆっくり読ませたい。技術教育偏重の育て方。ダイジェスト花盛りの傾向も反省すべきだろう。なによりも、安心してそういったものが読める、ゆとりのある世の中にしてもらいたいものだ。
バリエーションとしてのマンガは、その時その時の花みたいなもので、どんどん咲き代わっていく。しかし、樹そのものは枯れません。
マンガというものは、もっと無責任でいいと思う。そこまでマンガを深読みすることないと思うんですよ。イデオロギーに沿って描いたって、絶対に面白いものは生まれない。
終始一貫して僕が自分の漫画の中で描こうとしてきたのは、次の大きな主張です。「命を大事にしよう!」。
何より重要なのはハングリーな気持ち。常に何かに飢えている緊張感が僕の健康を支えている。もうこれで十分満足、と落ち着いた途端にスタミナが切れて、ダウンしてしまう気がする。
教師の放つ子供への言葉の力というのは、よくも悪くも深く作用する。
野球ものも考えていますが近頃の阪神の不振に聊か、くさっているので書く気がありません。
「変形・省略・誇張」という3つが、落書きの要素であると同時に、マンガの要素である。
子供の空想ほど、ファンタスティックな世界はない。それは不条理が当たり前の世界だから。
一生に一本でもいい。どんなに苦労したって、俺のマンガ映画を作って、この感激を子どもたちに伝えてやる。
ぼくたちは、かけがえのない地球に「同乗」している、仲間です。
ファンタジー作品は、論理的に解釈されるべきものではない。
手塚治虫のすべての名言