シェイクスピア
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悲しみが来るときは、単騎ではやってこない。かならず軍団で押し寄せる。
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人の傷を笑うのは、傷の痛みを感じたことのないやつだ。
上手く話しをするということは、一種のよい行為だ。しかし、言葉は言葉、行為ではない。
お前の光は、今、何処にある。
もっとよく、というあがきが、往々にして、すでによいことを台無しにしてしまう。
恋は盲目で、恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。
悲しみに助言や慰めを言えるのは、自分がその悲しみを感じないからだ。
剣で殴りつけるよりも、笑顔で脅かすがよい。
お前たちもみな知っているように、慢心は人間最大の敵だ。運命をはねつけ、死を嘲り、野望のみを抱き、知恵も恩恵も恐怖も忘れてしまう。
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おまえは、他人のなかにある自分と同じ欠点をむち打とうとするのか。
恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。
悲しみの重荷にあがく者には、誰でも辛抱と説き聞かせる。だがどんなに立派な美徳と才能を持つ者でも、ひとたび自分が同じ重荷を背負うとなると、辛抱などしきれるものではない。
人間はこの世に生まれ落ちるやいなや、阿呆ばかりの大きな舞台に突き出されたのが悲しくて、誰もが大声をあげて泣き叫ぶ。
恩を知らない子を持つことは、蛇の歯にかまれるよりも苦しい。
毎日が休日だったら、遊びも仕事と同じように退屈なものになるだろう。
弱いものを救い上げるだけでは十分ではない。その後も支えてやらなければ。
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正義の道一筋を突き進むのでは、私たちは誰ひとり、救いに出会うことはない。
いちばん賤しい者となり、いちばんひどい逆境に沈んでいる者は、常に望みを持ちなさい。怯えることはない。最上の幸福から零落することは悲しむべきだが、不運のどん底に沈むと、また浮かび上がって笑うことにもなる。
もしあなたの心が整えられているなら、すべてのものは整えられている。
いかに美しいものでも行為によっては醜怪になる。腐った百合は雑草よりひどい臭いを天地に放つ。
シェイクスピアのすべての名言