シェイクスピア
1
慢心は人間の最大の敵だ。
バラと呼んでいるものは、名前が他のものであろうと、香りの素晴らしさに違いはないはず。
0
逆境が人に与える教訓ほど、うるわしいものはない。
愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿になりなさい。
詩人の目は細かく激しく動いて、天から地を見、また地から天を見る。そして想像力が未知の物の姿を呼び起こすと、詩人のペンはそれに形を与え、空々漠々たるものにはっきりとした住居と名を与える。強い想像力とは、そんなわざを持っているのだ。
人間は何も食べないで飢えて病気になるのと同様に、あんまり食べ過ぎて飽和状態に陥ると、やっぱり病気になる。だからほどほどでいるということは、決して中くらいの幸福どころではない。
愛は万人に、信頼は少数に。
2
過ぎ去った不幸を嘆くのは、すぐにまた新しい不幸を招くもとだ。
何でも起きるがよい。時はどんな荒れた日でも過ぎてゆく。
ことごとくの雲が嵐をなすというわけではない。
強力な理由は力強い行動を生む。
雄弁が役に立たないときにも、純粋な、無邪気な沈黙が、かえって相手を説得することがある。
石垣では恋を遮ることなどできぬ。恋の成し得ることなら、恋は何でも企むだろう。
とじこめられている火が、いちばん強く燃えるものだ。
私たちがどんなに粗削りをしておいたとしても、神の摂理が最後の仕上げをしてくれるものだ。
人間の心というものは、活動がとまってしまうと、雑草が生えるものだ。
人間の一生は善と悪とを縒り合わせた糸で編んだ綱なのだ。我々の美点は欠点によって鞭打たれる事がなければ高慢になるだろうし、我々の罪悪は美徳によって慰められる事が無ければ絶望するだろう。
さらに良くしようとして、良いものを駄目にしてしまうことが多い。
俺は名誉なんかほしくない。名誉は葬式の紋章にすぎない。
暗闇はなく、無知があるのみ。
シェイクスピアのすべての名言