シェイクスピア
2
俺は名誉なんかほしくない。名誉は葬式の紋章にすぎない。
私たちがどんなに粗削りをしておいたとしても、神の摂理が最後の仕上げをしてくれるものだ。
人間の一生は善と悪とを縒り合わせた糸で編んだ綱なのだ。我々の美点は欠点によって鞭打たれる事がなければ高慢になるだろうし、我々の罪悪は美徳によって慰められる事が無ければ絶望するだろう。
0
さらに良くしようとして、良いものを駄目にしてしまうことが多い。
1
人生は歩く影にすぎない。
とじこめられている火が、いちばん強く燃えるものだ。
真実はすべてのことを平易にす。
雄弁が役に立たないときにも、純粋な、無邪気な沈黙が、かえって相手を説得することがある。
何でも起きるがよい。時はどんな荒れた日でも過ぎてゆく。
たとえ小さな斧でも、数百度これを打てば堅い樫の木も切り倒せる。
3
人間は何も食べないで飢えて病気になるのと同様に、あんまり食べ過ぎて飽和状態に陥ると、やっぱり病気になる。だからほどほどでいるということは、決して中くらいの幸福どころではない。
一度笑い飛ばした人生は、後で泣いて見せても取り返しはつかぬ。
臆病者は本当に死ぬまでに何度死ぬかわからぬが、勇者はただ一度しか死を味わわない。
詩人の目は細かく激しく動いて、天から地を見、また地から天を見る。そして想像力が未知の物の姿を呼び起こすと、詩人のペンはそれに形を与え、空々漠々たるものにはっきりとした住居と名を与える。強い想像力とは、そんなわざを持っているのだ。
おお運命よ、運命よ、みなが汝を浮気者だという。
逆境が人に与える教訓ほど、うるわしいものはない。
暗闇はなく、無知があるのみ。
楽しんでやる苦労は、苦痛を癒してくれる。
人の成すことには潮時というものがある。うまく満ち潮に乗れば成功するが、その機を逃すと一生の航海が不幸災厄ばかりの浅瀬につかまってしまう。
人は死ぬも生きるも自分の意のままにならない。
シェイクスピアのすべての名言