岡潔
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個性的なものを出してくればくるほど、共感がもちやすいのです。
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数学は必ず発見の前に一度行き詰まるのです。行き詰まるから発見するのです。
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理性のなかを泳いでいる魚は、自分が泳いでいるということがわからない。
苦心を払わせるものを私は情熱といっている。
どの人がしゃべったのかが大切なのであって、何をしゃべったかはそれほど大切ではない。
私は悪漢の書いたものが好きで、真正直な人の書いたものが嫌いである。
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言葉で言いあらわすことなしには、人は長く思索できない。
問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。
足が大地をはなれて飛び上がっているようなもので、第二歩をだすことができない。そういうのを抽象的といったのです。
理想の高さが気品の高さになるのである。
科学が進歩するほど人類の存在が危うくなるという結果が出る。
心が納得するためには、情が承知しなければなりませんね。
文章を書くことなしには、思索を進めることはできません。
オリジナルは生命の燃焼によってしか作れない。
時間は情緒に近い。
本だって読むことより読みたいと思うことのほうが大切なのです。
自分の好きなものだけが正しいのだと言う勇気はありませんね。
日本だけのことではなく西洋もそうだが学問にしろ教育にしろ「人」を抜きにして考えているような気がする。
人は動物だが、単なる動物ではなく渋柿の台木に甘柿の芽をついだようなもの、つまり動物性の台木に人間性の芽をつぎ木したものといえる。
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