岡潔
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人間が人間である中心にあるものは科学性でもなければ論理性でもなく理性でもない情緒である。
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日本人の美術的感性があればこそできることもある。
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しかしこんな美しい地球を滅ぼさせたくないですね。
本だって読むことより読みたいと思うことのほうが大切なのです。
人は極端になにかをやれば必ず好きになるという性質をもっています。好きにならぬのがむしろ不思議です。
情緒の中心の調和が損なわれると人の心は腐敗する。社会も文化もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう。
日本だけのことではなく西洋もそうだが学問にしろ教育にしろ「人」を抜きにして考えているような気がする。
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さしあたって教育をどう攻めていくかであるが、経験から学ぶのが科学であるからには暗中模索するよりは戦前に戻してそこから軍国主義を抜けばよいと思う。
オリジナルは生命の燃焼によってしか作れない。
時間は情緒に近い。
理想の高さが気品の高さになるのである。
科学が進歩するほど人類の存在が危うくなるという結果が出る。
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。
足が大地をはなれて飛び上がっているようなもので、第二歩をだすことができない。そういうのを抽象的といったのです。
どの人がしゃべったのかが大切なのであって、何をしゃべったかはそれほど大切ではない。
言葉で言いあらわすことなしには、人は長く思索できない。
理性のなかを泳いでいる魚は、自分が泳いでいるということがわからない。
苦心を払わせるものを私は情熱といっている。
自然数の一を知るのは大体生後十八ヵ月と言ってよいと思います。
個性的なものを出してくればくるほど、共感がもちやすいのです。
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