ラビンドラナート・タゴールの名言

間違いを犯すのを怖れて、戸を閉ざせば、真実も締め出されてしまう。

海を見ているだけでは、海は渡れない。

小さな英知はグラスの中の水のようなもの。濁りなく透明で、純粋。大きな英知は海の中の水のようなもの。暗く神秘的で、底が見えない。

哲学なき政治、感性なき知性、労働なき富、この三つが国家崩壊の要因なり。

物を与えることだけを慈善と心得ているのは、手に汗することを知らない人々だけである。

子どもは、どの子も、神はまだ人間に失望していないというメッセージをたずさえて生まれてくる。

危険から守り給えと祈るのではなく、危険と勇敢に立ち向かえますように。

世界はそれがもつ苦痛でわたしの魂に口づけし、その返礼を歌にするようもとめた。

人類の歴史は、虐げられた者の勝利を忍耐強く待っている。

可能は不可能に尋ねた、「君の住所はどこ？」「無気力者の夢の中です」と不可能は答えた。

魂の永遠の自由は愛の中に、偉大なものは小さなものの中に、無限は形態の絆の中に見出される。

人生は、人間が作った運河のように決まりきった水路だけを流れるものではない。

人生航路は大きな川の流れによく似ている。その急激な流れの力によって、今まで流れたことのない、新しく、予想もしなかった水路が開かれてゆく。

真の友情は蛍光のようなもの。すべてが闇に包まれるとき、より一層と輝く。

花はその花弁のすべてを失って果実を見いだす。

太陽の輝きは、人間の勇気の中で輝く―─陽の光はこの世のすべての闇を追い払う。

人が動物に変わるとき、人は動物以下のものとなる。

立って水面を見つめるだけでは、海を渡ることはできない。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、自分自身の力を見いだせますように。

成功の中にのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、失意のときにこそ、あなたの御手に握られていることに気づけますように。

信仰とは、夜明け前の闇の中で光を感じ歌っている鳥のようなもの。

友情の深さは、付き合いの長さに左右されるものではない。

成功者が、神の特別な加護があったと自慢するとき、神は恥ずかしく思う。

称讃されると恥ずかしくなる、私が内心では、それを期待しているから。

悪は河における岸のごときものである。岸は流れを堰くが、それは流れを推し進めるよすがとなる。この世の悪は、人間が水の流れるごく善にむかわしめるために存在する。

耕す人が固い地面を耕している所、道を作る人が石を碑にしている所、そこに神はまします。

善をなさんとするものは門を叩き、愛する者は門が開放されているのを見出す。

あなたが何者なのか、あなたには見えない、あなたが見るのはあなたの影法師にすぎない。

人間は天性の子どもであるがゆえに、その持てる力とは成長する力のことなのです。

人間とは、じぶんの歴史のなかにおのずと姿をあらわすというのではなく、それを通じて努力して進むことそのものなのです。

完全者は、不完全者への愛のために、美でもって自身を装う。

あなたがすべての誤りにたいして扉を閉ざすならば、真理も閉め出されることになる。

果実の役目は貴重であり、花の役目は甘美なものであるけれど、わたしの役目は、つつましい献身で木陰をつくる、樹木の葉のようでありますように。

人間の歴史は忍耐づよく待っている、侮辱された人間が勝利するのを。

愛の中では、人生の矛盾はすべて沈んで消えうせる。ただ愛の中でのみ、単一と二元とが衝突することなく存在するのだ。

古い種子は生命の芽を内部に持っている。それはただ、新しい時代の土壌に蒔かれる必要があるのだ。

人間が自分の人生から学び取ることのできる最も重要な教訓は、この世には苦しみがあるということではなく、苦しみを活用するかどうかはわれわれ次第であり、苦しみは喜びに変わるということである。

山々は、登ったことのない者にとっては地球の絶望の姿だと映ずることだろう。

絶えず力を新たにして新しい道を求める事、これこそが、いつの世にも進歩の秘訣だ。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、痛みに打ち克つ心を乞えますように。

不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ち取るために耐え忍ぶ心を願えますように。

死は生に属する、生誕がそうであるように。歩みは足を上げることにある、足を下げることでもあるように。

雲が私の人生に漂ってきた。もはや雨嵐を連れてくるのではなく、私の夕焼け空に色彩を加えるために。

人生から太陽が消えたからといって泣いてしまえば、その涙で星が見えなくなってしまう。

幸せになるのはとてもシンプルなことです。しかし、シンプルでいることはとても難しい。

上辺のみの自由の名によって、自由を粉砕することはまったく容易である。

「われ存す」ということが不断の驚きであるが、つまり、それが人生である。

大地を花ほころばせるのは、大地の涙があればこそ。

悪は敗北する余裕をもつことができないが、正しきことはそれができる。

人生は失われた愛によっていっそう豊かになる。

愛が負ける、などということは事実としても、真理とみとめるわけにはいかない。

わたしはあなたの愛を信じます。これをわたしの最後の言葉とさせてください。

何が起ころうともまさに自分の精神力でそれを良い方向にむけていくのは私たちの努力次第なのです。

政治家たちは、ただ目の前だけが薄暗く見える洞穴の中に住んでいる。

人間は、空間と時間との領域の中に住むほかに、もう１つ別の住居を持つ。自分の内面の王国の中に。

死は生を最後に完成させるもの。

「人びと」は残酷だが、「ひと」は優しい。

精神的な向上こそ最大の宝。

不可能の住所は、無気力者の夢の中だ。