世界をみても、34歳のハードラーはなかなかいません。しかも、僕が27歳で銅メダルを獲ってから7年も経っていて、僕がロンドン五輪でメダルを獲るとは、誰も期待していない。そんななか、「獲ったら、みんなビックリするだろうな」と、一人でアメリカのグラウンドで虎視眈々と練習しているのは、本当に幸せでした。
為末大
為末大のその他の名言
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すごいと言われたい症候群も、がっかりされたくない症候群も、バカにされたくない症候群も、つまり他人にコントロールされている。
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いいときも悪いときも「長くは続かない」。だから不調でも過度に嘆かずに対策を考え、好調なときも、それが過ぎた後の対処を視野にいれるよう心がけていました。
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世界にはさまざまな価値基準があるのだということを、まずは知ることが大事です。そして自分なりの勝利条件を定め、その方向へ進んでいくのです。
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教員の倫理観がおかしくなっているとして、そのペースとほぼ同じで親になる世代の倫理観もおかしくなっていると思う。家庭で出来ない事が学校で出来るわけが無い。
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これまでもいろんな研究者の方に、研究領域が定まっていった経緯を聞いてきたんですが、意図的でなくその道に入っていったという方が多いんです。「気づいたら、世の中が自分の研究領域に寄ってきた」というような。
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人間はアドバイスをしながら優越に浸り、親切をしながら相手に恩を着せようとする。もちろんそれで違和感が無いならそれもいい。だけど、苦しいと感じている人は、抜け出す為に自分を見つめなきゃいけない。
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インターハイで好成績を目指す高校と、オリンピック選手を輩出する高校は比較的分かれているんです。いますぐの勝利を目指すか、将来伸びる選手を育てるかの違いでしょう。
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スポーツの語源はデポルターレと言います。憂さ晴らしのような意味で、その後遊びという意味も足されました。スポーツは勝つ為だけのものではなく、人がよりよく生きる為のものだと私は考えています。