負けても諦めず、もう一勝負を挑む人が多い。でも、違うカテゴリーで勝負を挑むという手もあります。前者は、まさに同じ土俵で再挑戦することで、後者はすでに勝負はついたと考えて土俵を変えて別の戦いを挑む。スポーツに限らず、企業も人も日本の場合は前者が美談になりがちです。だからいつまでも同じ戦いを続けることが多い。僕もそういう気持ちがありました。でも引退したいま、次に世界一に建つ可能性がある勝負は何だろうと模索しています。
為末大
為末大のその他の名言
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あまりにも執拗に正論を言う時、人は裏側に嫉妬とコンプレックスが潜んでいます。大人になると面と向かって嫉妬心は出てきません。もう少しいびつな形で噴出します。
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自分を隠さない。気が弱いんだったら弱いまま。興奮しすぎるんだったらしすぎるまま。短所はない特徴だけがある。特徴をすんなりと生かした選手がグラウンドで輝く。
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いまは多くの人との出会いから情報を集めて、勝負の土俵を探っている状況です。金メダルへの挑戦は終わりましたが、世界一への挑戦はまだ終わっていません。これからまた、新しい挑戦を始めます。
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国内ではあまり負けませんが、海外では悔しい思いをする。そこで負けを認めるのは難しい。でも、次にどう勝負を挑むかが重要だと気づきました。
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僕がハードル選手になったのは、その才能に注目されたからでも、ハードルが大好きだったからでもない。自分が活躍できそうだったから。もっといえば、勝てそうだったから。
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人は何か自信を持って誇れるものを持っているはず。それは全く別の人生に踏み出しても通用する普遍性があると思う。不安を感じたら、自分の来し方を棚卸ししてみてください。
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個性は予定調和や空気を破る。個性は人の心をざわつかせる。だから個性を認めるとは他人と自分は違うとわかる事。あなたが許せないと思ってる誰かの考えもまた、一つの個性。