小田和正
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お客さんを前にして演奏するのは、とても大事なことで。実際にみんなの顔を見ないと、ズレていってしまう部分もありますね。逆にお客さんが楽しんでくれて、嬉しそうにしている顔を見ると、「そんなに喜んでくれるなら、もう何でもやっちゃうから!」という気持ちにもなります。
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「どの時代」とかじゃなくて歴史上の人物が「あなたは普通の人だったんですね」という確認みたいな・・・「あなたがキリストさんなんですね」という気持ちを味わってみたいので、キリストさんとかいいですね。
本来ライヴ・パフォ-マンスに走るなんていうのは含まれてないわけで、どっかで俺が勘違いしちゃったままなのかもしれないけど、でも走るってるとこを見るという高揚感は、他の何にも換えがたいものでもあるんだよな。あと、跳ぶ、とか…。宮崎駿の映画にしても、気がついたときは跳んでるじゃない?走るとか跳ぶとか、それを見た時、ヒトは解放されるんだろうし、だから俺も走るんだろうしね。もう、訳もなく…。なので今日やったみたいなステ-ジから飛び降りるというのも、それを見てもらって解放してもらうためなんだよ。そのためには、人間の持ってる機能は全部使う、ということで。
apなんか特にそうだけど、小林君という、彼らの「顔が見える」から。このあと出演する「情熱大陸」にしても、葉加瀬太郎くんが僕のコンサ-トに来てくれて、楽屋で会って、その時、ちゃんと彼の顔が見えたしさ。「あ-、こういうことやりたいんだろうな」っていうのがね。くるりのやってる「京都音楽博覧会」にしても同じだし。まぁ、それが「出てもいい基準」とまでは言わないけど、「そうか、俺はコイツとやるんだな」という想いが在るか無いかは、大切なことだと思うね。
何もしないですけど、風邪を引かないようには注意してます。
わがままな人。
もう、ギリギリでヘトヘトだと、「還暦、走る」みたいなに言われるんだろうな。歌いながら走って、その後も別に平気で居れば、歳なんか見てる人は忘れると思うんだよ。「ところであの人、幾つだっけ?」っていう、そこまで頑張れるかどうかじゃないかな。
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やってるヤツの顔が見えないものに出掛けていっても、誰と握手して帰ってくればいいのか分からないし、出演者たちも単なる「顔集め」だとしたら、「お-、どうもどうも」って、誰に挨拶して帰って来ればいいのかも分からない。それでは出掛けていっても楽しくないし、想い出にもならないだろうなっていうのはあったな。
広義ではこのフェスと結びつくところはあっても、あれは恋愛の歌だし、それをここに持ってくるのは行間があり過ぎるのかな、という想いもあったから、もう一回、自分でもあの曲を聞き直してみたりもしたんだけどね。でもさっき、歌う前の櫻井君のMCと、実際に彼が歌っているのを聴いて、「あ-、そういうことね」って納得したんだ。「僕はここで待っているから」という歌詞が、来年への想いにもなってるんだなってね。また別の意味合いの歌に聴こえたね。
茶粥。
自分の中では「57歳」ということは、あまり自覚していない。57歳だな~って思った時に、こんなことやってていいのかな?って思うことの連続で。
散歩。
ソロになってから2年目で「ラブストーリーは突然に」がヒットしその時に、こんなに早い時期に売れたら、あとがないと思い。自分の昔からの仲間も売れたら、そのあと、すぐポシャッた人が多くてそんなふうになりたくないって思って頑張ってきた。
歌詞には、ずっと苦しんでいるよ。たった2つ、しかも、目新しくもない単語を書くのに、一日かかることだってある。
求めている理想が高いのかなあ。使い古した言葉と、誰でも考えるようなことが、ただそこに表現されているだけなら、別にあえて歌う必要もないし。かといって、奇をてらったようなことはしたくない。誰でもわかる、でもちょっと視点が違っていて、響きが色っぽい言葉。例えるなら、手紙を一生懸命書くような感じかな。相手に自分の言いたいことがちゃんと伝わる手紙をかくのって、けっこう大変でしょ。その上で、これまでの自分の曲をどう超えていくのか。毎回、戦いだよ。
心配かけました。反省してます。みんなの心が、とても嬉しかったです。
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ツアーをやってるせいもあるかもしれないけど、本当にいろんな人に祝福してもらって、「祝福してくれてるな」と気持ちが伝わってきて、うれしかったですね。
最初にCMでも流れてるのところが浮かんで、そのまます-っと書けるかと思ったら、えらい手こずっちゃった曲なんだよ。歳を取れば迷わないのかと思ったら、逆だな。言い訳としては、引き出しが増えた、とも言えるけど。ただ、出来上がってみると手こずったわりにシンプルな曲になった。Aメロのあと、いきなりサビとか行くし。「たしかなこと」を越えたかどうかは、自分では分からないけど。
「建築」をやっていたでしょうね、きっとね。
理想を後回しにせず、いつも期待し、期待され、「やったね」といえる仕事をひとつひとつ積み重ねてゆきたいと思っています。
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