古森重隆
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世の中は論理だけではない。机の上だけで考えていても、得られないことがある。
仕事に前向きでないと疲れやすくなります。仕事に追いかけられるのではなく、追いかけると楽なもんです。
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日本社会では「とがった人」が出てきにくい。みんなと仲よくし、あまり出すぎない、将棋の駒で言えば「歩」みたいな人が多くなってきています。そういう人に変革は起こせません。
ゴルフの試合もビジネスも戦いだから負けてはいけない。
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会社を立て直すのは、やっぱり大変でした。でも、良い時に仕事をさせてもらったと僕は思っています。面白かった。やりがいがあった。
たとえ能力があったとしても、自分のことばかり考えている人間は大成しない。
私はビジネスマンたちに言いたい。「みんな、社長を目指せ!」と。その過程で、課や部など各ユニットのリーダーとして、そのユニットのことを誰よりも真剣に考える。会社のことは我がこと、という姿勢で仕事に取り組んだ経験は、必ず人生にプラスをもたらすはずだ。
たいていの人は思い切って勝負することに二の足を踏む。失敗したときの痛手が大きいから、ぐずぐずして決められない。とくに日本人にはその傾向が強いように思う。実際、頭はいいのに決断できない人を多く見てきた。物事を決められない背景には、「責任を負いたくない」という臆病さや、マッスル・インテリジェンスの不足があるのではないか。
上司の反対があっても、会社のためという信念があれば、粘り強く説得して状況を変えることができる。
常に前向きに挑戦し続けることが大事。そして自分のやったことには自信を持て。
新しいテクノロジーが出てきたんだから仕方ない。素早く転換しなきゃいけない。
伸びる人は会社思いです。自分のためじゃなく、会社のために働いている者ほど成長するし、周囲も仕事を任せようと思います。
上司がいくら指導しても部下の力が伸びないのは、本人の自覚のなさに起因することが多い。「自分はこのままではいけない」「何かを変えなければならない」という自覚があって初めて上司の指導が生きてきます。部下の成長は本人の自覚7割、指導3割といったところでしょう。
戦争で負け、ほとんど焼け野原で何もなくなったところから日本は立ち上がったのだから、それを考えれば怖いものは何もない。内向き、下向き、後ろ向きなメンタリティに支配されることなく、皆がもう一度戦う気持ちを取り戻し、外向き、上向き、前向きになることから、すべてが始まる。
問題を解決する方法が分かっていても、既得権やしがらみにとらわれていると、行動につながりません。実際、問題を先送りして逃げている経営者は少なくない。
自覚は謙虚さと学ぶ姿勢をもたらします。謙虚に学べば、あらゆるものからヒントを察知できるようになります。すると、学んだことを試す場面が必ず出てきます。そこで結果を出し、その経験からまた学び、より大きな場面で成果を出す。こうして「よいスパイラル」に入れば、仕事と自己実現が限りなく一致するようになります。
問題があっても他人に原因を求めず、自分が他へ働きかけながら解決することが重要。
経営トップになることが偉いわけではないのです。なってから何をするかが大事なんです。
当社では従来の仕事のやり方にとらわれることなく、新しい発想で仕事を進めることを各職場、各人に求めている。
我々は今日、怒涛のように流れ込む情報の渦の中に生きている。押し寄せる情報をまともに取り込もうとしていたら、意思決定など創造的な仕事をする時間を失ってしまう。大切なのは、膨大な情報の海からキラリと輝くものをいかに見いだすか。
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