古森重隆
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様々な情報に触れ、常日頃、ロジカルに考え抜いているからこそ、ある瞬間ひらめくことができる。
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厚い自己資本があるからこそ、将来に向けた研究開発を続けることができる。
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未来を考え続けることこそが会社が勝ち続ける条件。
研究開発投資を減らせば1000億円程度の利益はすぐに増える。ただ私の目標は、富士フィルムが成長し続けるリーディングカンパニーであり続けるようにすること。未来に向けて、必要な投資は続けていきます。
私自身、これまでずっと会社のためにベストを尽くしてきました。その結果、自分も成長できました。会社のためにベストを尽くすことは、自分のためにベストを尽くすことであるとわかると、サラリーマンにとってのひとつの問い、「仕事と人生は両立するだろうか」という問いが解けます。
優秀な人がある地点で成長が止まってしまうことがよくある。体力が続かなかったり、その地位で安住してしまうからだろう。経営幹部には大局観がないとスケール感に欠け、それ以上の成長がない。こればかりは数字や情報を超越した世界なのかもしれない。
本当にやらねばならぬことであれば、たとえ皆を引きずっていってでも、やらねばならない。リーダーの仕事とはそういうものだ。ただし、そこには最大限の配慮が必要だ。
会社にとって今一番大切なのは「成長への種まき」。
必ず成功しなければならない。成功しないリーダーはリーダーではない。
リーダーには、「いまやるべきことは、何があってもやるしかない」という強い決意が必要だ。
富士フィルムの業態転換が成功したのは、経営の決断だけでなく、会社にそれを実現するための真の実力があったからです。ナンバーワンへのこだわり、メカニズムを解明しようとする姿勢、品質のあくなき追求、技術を地道に作り上げる風土――。過去の先輩方には感謝してもしきれません。
技術によって、イノベーションによって新たな良い製品を生み出していく。それを当社の戦いの基本。
人を判断するときも、顕在情報だけに頼ってはいけない。営業の経験でわかったのは、相手がどういう人で何を求めているのかはこちらから探らなければならないということだ。なかには情報を隠蔽する人もいるし、反対のことをいう人もいる。
当社はフィルム製造から完ぺき主義の文化が生まれました。しかし、デジタルカメラが急速に普及する中で、写真フィルム主体から医療などの成長分野への事業構造の転換を進めました。これからは変化の素早い対応や、スピード感のある挑戦、思い切った踏み込みが必要になります。現在、私に課せられた課題は企業文化の転換です。
改革をしなければ生き延びることができない。
どんな状況であれ利益をあげられる体制を築いていくのが経営者の仕事だ。
創業時より当社の技術者は自分たちで技術を作り上げなければなりませんでした。技術力で世界一にならない限り、コダックを追い抜くことはできません。その中で、世界ナンバーワンに対する強いこだわりが生まれました。
物事には、あることが起きると次のことが起きるという連続性・因果律のようなものがある。それを掴んでいくことが重要だ。そのため、常に事実の流れを冷徹にキャッチするための訓練が必要となる。
進むべきか、止まるべきか。何が重要で、何がそうでないのか。決断や判断の瞬間に最後に働くのは理屈ではない。
富士フィルム・ヨーロッパ代表としてドイツに駐在したとき、私自身、戦い方を身をもって示しました。現地の日本人社員は概しておとなしく、相手に一方的にまくしたてられ、黙ってメモを取っている姿がよく見られた。それでは納得したと思われる。私は交渉相手の難しい要求にはNOを突き付け、主張種すべきことを主張しました。
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