古森重隆
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黙っていればチャンスをつかみ損ねていた。
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「これは解けそうもない」「これはできそうもない」。そう思ったときに、逆に何とか乗り越えようと考え抜く。私はそれが人生における努力の真の意味だと考えている。
経営は必ず数字で結果が表れる。現状がしっかり把握されていて、戦略が明確かつ戦術が実践的であって、あとは遂行力が発揮できれば、最終的に計画したその数字が達成できる。
注意深く見ると、一見無関係に見え、雑多にも見えた情報同士を結ぶ因果律が浮かび上がってくる。いくつかの事実の背後に横たわる流れが見えてくる。「1週間前のあの出来事があったから、いまこれが起こっているんだな」というように、事実を位置づけられるようになってくる。そして今度はその延長上にある「先」を見通すことができるようになる。
世の中は、いい意味でも悪い意味でも、みな戦いである。競争相手との戦いから自分の弱さとの戦い、眼前に立ちはだかる壁との戦い、因習との戦いまで、ちょっとやそっとの努力では乗り越えることができないものばかりだ。
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普段は小さなスパイラルの繰り返しですが、あるとき大きなチャンスが訪れます。大きくスパイラルを回し、一気に力をつける。このとき、自分が「社会のため」にも貢献していることに気づけば、人間としても成長できます。サラリーマンの人生にはそんなチャンスが3から4回あるものです。
自覚は謙虚さと学ぶ姿勢をもたらします。謙虚に学べば、あらゆるものからヒントを察知できるようになります。すると、学んだことを試す場面が必ず出てきます。そこで結果を出し、その経験からまた学び、より大きな場面で成果を出す。こうして「よいスパイラル」に入れば、仕事と自己実現が限りなく一致するようになります。
問題があっても他人に原因を求めず、自分が他へ働きかけながら解決することが重要。
経営トップになることが偉いわけではないのです。なってから何をするかが大事なんです。
当社では従来の仕事のやり方にとらわれることなく、新しい発想で仕事を進めることを各職場、各人に求めている。
我々は今日、怒涛のように流れ込む情報の渦の中に生きている。押し寄せる情報をまともに取り込もうとしていたら、意思決定など創造的な仕事をする時間を失ってしまう。大切なのは、膨大な情報の海からキラリと輝くものをいかに見いだすか。
イチかバチかなんてことをやったら経営者は終わりですよ。それは「ばくち打ち」と同じ。少なくとも6割ぐらいは勝算がないと。
印刷材料の営業担当だった30歳の頃、顧客の生の声を聞かせるため、技術者を顧客のもとに連れて行った。そこで辛辣な当社品への評価が響いたのだろう。技術陣もその後は改良に力を入れるようになった。
変化を起こし、新しいものを創造していくために必要なのは、チャレンジする心。
戦略や戦術が正しかったか、実行力があったかはすべて数字で見ることができる。
今の学校教育では、答えのある問題を解く方法は教えますが、企業経営でリーダーが直面するのは、答えのない問題です。そういう問題を解くには、歴史、哲学、文学、美術といったリベラルアーツを学び、大局観や人間としての厚みを身に付ける必要があります。
上司の反対があっても、会社のためという信念があれば、粘り強く説得して状況を変えることができる。
常に前向きに挑戦し続けることが大事。そして自分のやったことには自信を持て。
新しいテクノロジーが出てきたんだから仕方ない。素早く転換しなきゃいけない。
伸びる人は会社思いです。自分のためじゃなく、会社のために働いている者ほど成長するし、周囲も仕事を任せようと思います。
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