アンパンマンは、世界最弱のヒーローだ。正義を行う人は強い人かというと、そうではないと思う。普通に弱い人なんだと思う。でも、火事で子どもが焼け死にそうになっているのを見れば、人が止めても、火の中に飛び込んでいく。溺れている子がいれば、やっぱり水に飛び込んでいく。子どもが助かっても、自分は命を落としてしまうこともある。こんなふうに、ちっとも強いわけではない。だけど、やらなければならないときには、勇気を出して戦う。それが正義だ。
やなせたかし
やなせたかしのその他の名言
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一人が全員を助けることは不可能です。でも、一人が10人を助けられれば、そうしたことが重なって、大勢の人が助かる。そういうことだと思います。
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健康でスタスタ歩いているときには気がつかないのに、病気になってみると、当たり前に歩けることが、どんなに幸福だったのかと気づく。幸福は本当はすぐそばにあって、気づいてくれるのを待っているものなのだ。
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「逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。」。
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正しいことをする場合、必ず報いられるかというと、そんなことはなくて、逆に傷ついてしまうこともあるんです。傷つくかもしれないけれど、それでもやらなければいけないときがある。
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「絶望のとなりに誰かがそっと腰かけた。絶望はとなりの人に聞いた。「あなたはいったい誰ですか?」となりの人は微笑んだ。「私の名前は希望です」「絶望の隣は希望です!」。
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ぼくらも非常に弱い。強い人間じゃない。でも、なにかのときには、やっぱりやってしまう。ヒーローというのは、そういうものだと思います。