星新一の名言
SF小説家
星新一の名言。全44個。
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人が夢の世界を持っていなかったら、現実に対して、何の批判もしなくなり、ただただ現実に押し流され、ずるずるとだめになっていく。現実の世界は、それぞれの人の夢の世界で支えられている。
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個性のある人と話すのは楽しい。しかし、それには、こちらも一つの個性を持たなければ、会話が成立しない。人生を豊かにするためには、そういった努力がいる。
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仏像とはすべて、仏様を模して作られたもの。早く言えば、みな模造品にすぎません。価値のある仏像だからありがたい、安物の前で手を合わせたら損だ。では仏のみ心に反します。
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三日かけてなぶり殺しにするといわれたら即座の死を望むだろう。しかし一年となると、こちらを選ぶに違いない。境目はどこにあるのだろうか。
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コンピューターは50人が徹夜で200年かかる計算を、20秒で片づける。この割合で行くと、あと50年はある人類の寿命を、200年ほどで終わらせてくれるかもしれない。
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和服は着るのが大変だから改良せよとの説があるが、大変だからいいのである。手間をかけて着たからこそそれが本人の動作に作用し、しとやかさとなる。
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まず、ものにこだわること。異質なものを見つける。これを結びつけるために、ものをそれぞれ要素分解していく。すると、全然違うものなのに、似た部分や関連したつなぎが見えてくるようになる。
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今年もまたご一緒に九億四千万キロメートルの宇宙旅行をいたしましょう。これは地球が太陽の周りを一周する距離です。速度はマッハ93。安全です。他の乗客がごたごたを起こさないよう祈りましょう。
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自分の一日を、そして一生を、人間というりっぱなおごそかな生命現象にふさわしい生き方で、足どりたしかに、かがやかしく、生きなければならない。
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とにかく、あの人と会話をすれば、何か楽しい時を過ごせる。利口になった気分になれる。そう思ってもらいたい。つまり、それは小説を書く心構えでもある。