吉田松陰
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つまらぬ名言を費すよりも、至誠を積み蓄えなさい。
何事もならぬといふはなきものをならぬといふはなさぬなりけり。
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世に認められるかそうでないかは天命による。自分にとってはどうでもいいことである。自分が楽しいことをして楽しむ。それだけで満足なのだ。
読書というものは、最もよく人の心を変えるものである。書というものは、何と恐るべきものだろうか。
地を離れて人なく、人を離れて事なし、人事を論ずる者は地理より始む。
敵が弱いように、敵が衰えるようにと思うのは、皆、愚痴もはなはだしい。自分に勢いがあれば、どうして敵の勢いを恐れようか。自分が強ければ、どうして敵の強さを恐れようか。
古より議論は易し。
賢者は議論よりも行動を重んじる。
何事であっても、人に対する思いやりや慈しみの心を動機としないのであれば、どうしてなし遂げることができようか。
死して後に止むという言葉は、意思が強く忍耐強く、決断力があり、断固としてその志を変えないという意味である。
至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。
彼の道を改めて我が道に従はせ難きは、なお我の万々彼の道に従ふべからざるごとし。
師を求める前に、まず心から師につきたいという真摯な心が定まり、また、実事、つまり、このことを学びたいという具体的なことを確立させて、それから初めて師のもとを訪ね、師とすることを求めるべきである。
仮にも志というものが立ったら、なすべきことで行うべきではない事柄はなく、また、それを行うべきではない土地はない。
事をなすは誠にあり。
積徳積善でなくては大事は出来ず。
汝は汝たり、我は我たり。
私は最初から、立派な心ある人物たらんとの志を立て、自分を正しくして、天下国家を正しくしようと思っている。もしも、このような生き方をして、それがうまくいかず、無駄な死に方をしたとしても、私は決して後悔はしない。
才能を伸ばし、人としての徳を身につけることは、辛く、苦しいことだ。
計画が失敗するほど志が堅くなる。天が我々を試しているのだ。失敗を気にする必要などない。
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