吉田松陰
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政せしむるにあり。
賢者は議論よりも行動を重んじる。
1
君子に大切なことは、志と肝だけである。志がなく、肝がすわっていなければ、わずかな才能や知識があったとしても、何の役に立つであろうか。
人と交際する際には、あるがままの心で接することが大切である。
仮にも志というものが立ったら、なすべきことで行うべきではない事柄はなく、また、それを行うべきではない土地はない。
至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。
汝は汝たり、我は我たり。
つまらぬ名言を費すよりも、至誠を積み蓄えなさい。
本当に人としての道に志したものにとっては、飲屋街で遊んだり、詩や酒に狂うというような暇は絶対にない。
何事もならぬといふはなきものをならぬといふはなさぬなりけり。
計画が失敗するほど志が堅くなる。天が我々を試しているのだ。失敗を気にする必要などない。
2
地を離れて人なく、人を離れて事なし、人事を論ずる者は地理より始む。
読書というものは、最もよく人の心を変えるものである。書というものは、何と恐るべきものだろうか。
志を持て、そして気力を養え。ただしそれだけでは学者にすぎない。旺盛な行動力を持って行動せよ。
敵が弱いように、敵が衰えるようにと思うのは、皆、愚痴もはなはだしい。自分に勢いがあれば、どうして敵の勢いを恐れようか。自分が強ければ、どうして敵の強さを恐れようか。
古より議論は易し。
大将は心が定まっていなければならない。もし大将の心が定まっておらず、ふらふらしている時には、その下にいくら能力がある者がいようとも実際に力を発揮することはできない。
あまり怒りよると、とうとう腹もなんにも立たぬようになる。
何事であっても、人に対する思いやりや慈しみの心を動機としないのであれば、どうしてなし遂げることができようか。
国家を治むるの要、民心を得るに在り。民心を得るの要、文徳を修むるに在り。
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