米長邦雄
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時代は移り変わります。PCを駆使する新人と、鉛筆なめなめ原稿書いてきた古参の記者ではスピード感がまるで違います。そこは新しいことを取り入れて変化しなくてはなりません。
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将棋とは、ものすごく複雑なものだというのが、私の将棋観の基本となっている。
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将棋が強くなる方法は、脳みそが汗をかくほど集中して、盤面を見つめることである。
スランプの最上の特効薬は「笑い」である。
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勝利の女神の判断基準は二つである。
悪い将棋は相手が悪手を指さない限り逆転しないが、どんな将棋でも一度くらいは逆転のチャンスが巡ってくるものである。盤上盤外にもろもろの策を弄し、逆転のチャンスを作り出し、そしてそれを逆転に結びつけていくのが私の将棋だ。
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死んだオヤジの棺の前では正座で、将棋盤の前ではあぐらというのはおかしい。
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人間だから一度の過ちは仕方がないことです。一回の悪手に動揺しても、そこで辛抱して冷静さを取り戻せるかどうかがその人の運命を左右します。
思い切って若者のところへ飛び込み、彼らの若さを学び取る。このときに経験が邪魔をするなんていっていたらダメです。若者の最大の特徴は、不安なのですから。大人は不安要素を回避するあまり、若者をバカにしがちですが、宮本武蔵の「五輪書」を見ても「居つくことは死ぬことなり」とちゃんと書いてあります。いまの自分に安心して居ついてしまうことは、腐って死んでしまうことなのだから、それが嫌なら変化するしかありません。
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常に「色即是空」の心境です。
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私は「将棋とは序盤の研究で勝敗が決まるほど簡単なものではない」と思っているので、序盤の分かれはあまり気にしていない。
スランプへの対処法として、最も上策、極意ともいえるやり方は、「笑い」である。
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意識して、頂上を見なければいけません。
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人として、サラリーマンとして、経営者として、変えるべきもの、これだけは変えてはならない普遍的なもの。その区別がつくかが、勝者としての条件なのです。
家庭の中が平和になっていないと、将棋は勝てませんね。
師匠の言葉には、すべて反発。
させてくれと女にお願いしているうちは半人前である。
「いい女とはどんな女か」という問いを受けた時、私は、「寝たふりのできる女」と答えます。
将棋に勝因はないんです。あるのはすべて敗因です。
今は最善なんだけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なんです。
米長邦雄のすべての名言