米長邦雄
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最終的に頼れるのは、自分自身の力だけなんだ。
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将棋の世界で、一番大切な大局観だ。つまり、勝つためにはどうすればいいかを全体を通してみる「状況判断能力」である。
一般的に形勢が有利なときは正攻法で攻めるのがよく、不利な場合はじっと我慢して、相手の攻めを耐え忍び、相手のミスを見つけたところで反撃に転じるという戦略をとる。
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いちばん得意な戦法をやらないで、不得手な戦法に取り組む。あるいは相手の得意に飛び込んで行って戦う。それができるかできないかがポイント。
早く強くなる勉強法と、力を持続する勉強法は、別ものです。
兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった。
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将棋界も「先生」と呼ばれるうちはまだまだだ、野球界の茂ちゃん、ワンちゃんのように。米ちゃんと呼ばれたい。
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前に進もうとしなければ、後退してしまうものなんです。
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自分にとっては消化試合でも、相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす。
戦うなら、未来と戦うべきである。
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今は最善なんだけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なんです。
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師匠の言葉には、すべて反発。
真剣な時間があれば、その反動として遊び呆けるときが必要である。遊びは仕事の影である。
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モテない理由ははっきりしている。その男がケチだからである。
意識して、頂上を見なければいけません。
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棋士は、将棋に命を懸けているのである。盤上には神が宿っている。土俵とて同じであろう。勝ちと負けの二つだけを一対一で争うから潔く、神事なのである。その意味で、八百長などは神を冒涜する最たる行為だと知るべきだ。7勝7敗の相手と千秋楽で当たったら「必ず勝つ」という信念を、力士たちに徹底してたたき込むことが、一番大切だと信じている。
目の前の仕事を社長になったつもりでこなしていくと、いずれ社長になれます。
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将棋界には八百長はない。これは日本将棋連盟会長の私が断言する。米長哲学が浸透しているからである。「自分には消化試合であっても、相手にとっては一生を左右するほどの大勝負には全力投球すること。それができない者は、この世界では見放される」。この教えは、小中学生の頃にプロ志望している子どもたちにも、骨の髄まで浸透しきっている。
スランプへの対処法として、最も上策、極意ともいえるやり方は、「笑い」である。
男のほうから見て素敵な女性というのは、心が安らぐ女性、ただそれだけである。
米長邦雄のすべての名言