上司に意見を伝えるとき、コンテンツも必ず伝えてください。「私はこのやり方がいいと思います」という結論を示したら、「なぜそう思うか」を伝えること。とくに「お客様からこんな意見をもらった」という顧客事例を伝えるのは有効です。上司は部下より現場を直接見る機会が少ない分、顧客の声を重視するので、納得してもらいやすいのです。
小倉広
小倉広のその他の名言
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社会心理学では、ものごとの考え方や枠組みを変えるきっかけはコミュニケーションしかないと言われています。文字を読むのもひとつのコミュニケーションですが、やはり対面のコミュニケーションが一番有効です。
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自分の意見を伝えたら、あとは上司に判断を委ねてください。組織に属する以上、上の人が決断するのは当然のこと。そこで「自分のほうが正しいのに」などと考えるから苦しくなるのです。
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フジゲンを世界一のギター会社に導いた横内祐一郎会長が「一流の人は皆、素直」と語っていたが、素直だから一流になれたと言い換えてもいいでしょう。
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自分に何の利益もないことを継続できる人は、自己中でなく他人のことを優先して考えられる人になれます。また、得のないことでも続けられれば、これもひとつの成功体験なので、自分に自信がついていくのです。
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お返しをするなら、相手がしてほしいことをしたほうがいい。そのほうが喜ばれる。自分のできる範囲で、相手の役に立つ返し方は何なのか、それを真剣に考え行動することが大事。
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叱るときこそ未来志向が不可欠。「なぜこんなことになったんだ」と詰問するのは叱りの定番ですが、過去のことをあれこれ言っても仕方ありません。「改善のために今後何をしたらいい?」と問いかけていくことが大切。
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人は心のガソリンがあれば失敗を恐れずチャレンジをするが、ガソリンが空になると、チャレンジをしなくなる。「頑張れ」と声をかけることは、ガソリンをつぎ足すことよりも、むしろ減らすことにつながる。
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部下を叱るとき「ここがダメ」ではなく、「こうすればもっと良くなる」という前向きな表現を。これは「ネガポジ反転」と呼ばれる手法で、やる気を損なわずに欠点解消を促す効果があります。
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人の役に立ち、人に感謝されるほどお金がついてきます。人にフォーカスするほど稼げるというのは、ひとつのセオリーだと思います。
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高い望みをもって、やるだけのことはやるけれども、結論が出たら何も欲さず、こだわらない。この「望めど欲せずこだわらず」の精神こそが、自分を苦しめない秘訣です。