アントン・チェーホフの名言
ロシアの小説家、劇作家
アントン・チェーホフの名言。全59個。
-
人生は、いまいましい罠です。人は自分の存在の意義や目的を知りたいと思う、が、誰も答えてくれないか、愚にもつかないことを聞かされるだけ。叩けども―――開かれずです。そのうちに死がやって来る。
-
もし人生の目的なり意義なりが貧窮と出口のない絶望的な無知にあるとするなら、誰のために、何のためにこうした責め苦が必要なのか僕にはわからない。
-
まっくらな夜、森の中を歩いてゆく人が、遙か彼方に一点のともしびの瞬くのを見たら、どうでしょう。もう疲れも、暗さも、顔をひっかく小枝のとげも、すっかり忘れてしまうでしょう。
-
千年後にも人間は「ああ、人生はなんというつまらないものだろう!」と嘆きつづけるにちがいない。そしてまた同時に、今とまったく同じように死を恐れ、死ぬことをいやがるにちがいない。
-
マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人がこぼしたとしても気にもとめない、というところにある。
-
男が恋をするなら必ず純潔な相手を選べというのはエゴイズムである。自分にはありもしないものを女性に求めるのは、それは愛ではなく崇拝にすぎない。人間は自らと同等の者を愛すべきだから。
-
学問のある人間が大勢集まってあらゆる機械や薬品を考え出したが、いまだに女性が原因で起こる病気の薬を考え出そうとした学者はいない。
-
われわれには近い目的も遠い目的もありません。肚の中は球でも転がせそうな空虚です。政治を信じない、革命を信じない、神をもたない……。
-
やがて新しい生活の朝焼けが見え始め、真理が勝利をおさめ、そして我々に運が向いてくるでしょう!僕はそれを待たずにくたばるでしょうが、その代わり誰かのひ孫たちがそれに巡り会うんだ。
-
誰に打ち明けたらいいのでしょう?誰に訴えたらいいのでしょう?誰と一緒に喜んだらいいのでしょう?人間は誰かをしっかりと愛していなければなりません。