徳川家康
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愚かなことをいう者があっても、最後まで聴いてやらねばならない。そうしないと、聴くに値することを言う者が遠慮して言わなくなってしまう。
2
わが命旦夕に迫るといへども、将軍斯くおはしませば天下のこと心安し。
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多勢は勢いをたのみ、少数はひとつ心に働く。
大事を成し遂げようとする者は、本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便にすますようにせよ。
自分を責めても、人を責めてはいけない。
主君に対する諫言は一番槍よりも値打ちがある。
決断は、実のところそんなに難しいことではない。難しいのはその前の熟慮である。
道理において勝たせたいと思う方に勝たすがよし。
人の上に立つ者、下の忠告を聞かない者は、国を失い、家を滅ぼす。
我この剣を持って、ながく子孫を鎮護すべし。
多くを与えねば働かぬ家臣は役に立たぬ。また、人間は豊かになりすぎると、結束が弱まり、我説を押し通す者が増えてくる。
一軍の将たるものは、前線に出ずに、後ろにいてばかりでは勝てるものではない。
久しく使ってないが切れ味を試してみよ。
願いが正しければ、時至れば必ず成就する。
人の一生は重い荷物を背負って長い道を行くようなものである。決して急いではならない。
滅びる原因は、自らの内にある。
諸人の頭などをするいまどきの者で、軍略を立てて床几に腰をかけ、采配を持つ手さえ汚さずに、口先だけで戦に勝てるものと心得ているのは、とんだ考え違いだ。
素晴らしい切れ味です。
不自由を、常と思えば、不足なし。心に望み起こらば、困窮したるときを思い出すべし。
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勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る。
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