研究中、一見克服できそうにない障害につき当ったとすれば、それは何かを発見する寸前のところまで到達している証だ。

家庭は一番最初のしかも一番重要な品性の学校である。

機械技術の分野にいちばん必要なのは挫折の歴史である。私はヘマな失敗例を集めた書物がほしい。

たいして力のない人でも、１つのことに全力でねばり強く取り組めば大きな成果が得られる。成功の秘訣は、心に決めた目標を変えないことにある。

敗北は勝利にもまして将軍を鍛え上げる。

休息なんて、あの世に行けば誰でもできるではないか。

顔を高く上げようとしない若者は、いつしか足もとばかり眺めて生きるようになるだろう。空高く飛ぼうとしない精神は、地べたをはいつくばる運命をたどるだろう。

観察力の優劣は人間に大きな差をつける。ロシアのことわざにあるように、注意力の散漫な人間は「森を歩いても薪を見つけられない」のである。

ごく小さな穴から日光を見ることができるように、小さな事柄が人の性格を浮き彫りにする。

人間は習慣の寄せ木細工であり、習慣は第二の天性なのだ。

人生における自己修養には終着駅などない。

真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く。しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ。

神は人間を世界に送り出す際、苦労を惜しまなければどこにでも届くほど長い腕を与えた。

美徳でさえも習慣にすぎない。

礼儀作法には金がかからない。しかも礼をつくるだけで何でも手に入る。

習慣は木の皮に文字を刻むようなもので、その木の長ずるにつれて文字を拡大する。

恋愛は人情の永久的な音楽であり、青年には輝きを、老人には後光を与える。

マナーは、行動を引き立たせる装身具のようなものだ。

鉄を熱いうちに打つだけでなく、鉄を熱くなるまで打ち続けなくてはいけないのである。

真の勇気とやさしさは、共に手を携えて進んでいく。

子供は母親を自然と模倣しながら育つのである。まさにこの時期、母親が子供に人格を植えつけるといえよう。