老子
3
禍福は糾える縄の如し。
0
ただ自分自身であることに満足し、比較したり競争することがないのであれば、すべての人が君を尊敬するだろう。
6
言葉にうまく表現できないものを、あたかも見てきたように流暢に話せること自体が、道を知らない証拠である。
1
他者を知ることは知恵。自分を知ることは悟り。
天の道は利して害せず、聖人の道は、為して争わず。
自分の才知を見せびらかすのはやめなさい。たとえ才知があっても、世間一般の人たち、あるいは常識と同調して生きなさい。
4
天は万物を生み出すが所有はしない。また育てもするが、支配しようとはしない。
水は丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角になる。万物に恩恵をあたえながら、少しも自慢することなく、つねに低い所へ位置する。そのあり方はきわめて柔軟で謙虚だ。それでいて硬い岩でも打ち砕く力を秘めている。一見、主体性がないように見えるが、その実つねに低いところへ流れようと強固な主体性を秘め、何も為してないように見えながら、万物に恩恵を与えている。時には水蒸気となり氷となって、その姿は臨機応変、自由自在。人間もかくありたいものだ。
不幸は幸福のうえに立ち、幸福は不幸のうえに横たわる。
2
誰かを深く愛せば、強さが生まれる。誰かに深く愛されれば、勇気が生まれる。
それは悲しみを招くだけです。
今持っているものに満足し、ありのままの姿を喜びなさい。何も欠けていないと悟れば、全世界が自分のものとなる。
粘土をこねて作った器が役に立つのは、その器の中が空虚になっているからである。戸や窓の部分が開くように作った部屋が役に立つのは、戸や窓の空虚の所から出入りができるからである。
正しい言葉は聞こえがよくなく、聞こえがよい言葉は正しくない。
自分の心がしっかりと落ち着いていれば、どんなことがあっても、深い谷のように、流れる水を静かに受け入れることができる。
変化に抵抗してはなりません。
他人を知るものは賢いが、自分自身を知るものは目ざめた人である。他人に打ち勝つものは強いが、自分自身に打ち勝つものは偉大である。
功成り名遂げて身退くは天の道なり。
敢えて天下の先とならず。
賢者は財宝を貯えない。人に与えれば与えるほど、彼の財宝は豊かになる。
老子のすべての名言