老子
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千里の道も一歩から。
善く戦う者は怒らず。
天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。
吾が言は甚だ知り易く、甚だ行い難し。
1
軽諾は必ず信をすくなくす。
怨みに報いるに徳を以てす。
その長ずる所を尊び、その短なる所を忘る。
3
智者学者にあらず、学者智者にあらず。
自ら自慢する者は業績を認められない。自ら才能を誇る者は、人の長になれない。このような行いはみんなが嫌う。よくわきまえた者は決してそういった行動はしない。
2
優しくなりなさい。そうすれば勇敢になれる。つつましくなりなさい。そうすれば広い心を持てる。人の前を行かないようにしなさい。そうすれば人を導く者になれる。
聖人は無為の事におり、不言の教えを行う。
大怨を和すれば、必ず余怨あり。
河や海が数知れぬ渓流のそそぐところとなるのは、身を低きに置くからである。同様に賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。
天道は親なし、つねに善人に与す。
その光を和らげ、その塵に同じうす。
すべてのものの中でもっとも柔らかいものは、もっとも堅いものを打ち負かすことができる。なぜなら、形の無いものは隙間の無い所にも自由に入り込むことができるからだ。
6
禍福は糾える縄の如し。
爪先立つ者は立たず、自ら矜る者は長からず。
ただ自分自身であることに満足し、比較したり競争することがないのであれば、すべての人が君を尊敬するだろう。
終わりを慎むこと始めの如くなれば、即ち敗事なし。
老子のすべての名言