老子の名言
哲学者
老子の名言。全59個。
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優しくなりなさい。そうすれば勇敢になれる。つつましくなりなさい。そうすれば広い心を持てる。人の前を行かないようにしなさい。そうすれば人を導く者になれる。
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すべてのものの中でもっとも柔らかいものは、もっとも堅いものを打ち負かすことができる。なぜなら、形の無いものは隙間の無い所にも自由に入り込むことができるからだ。
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河や海が数知れぬ渓流の注ぐところとなるのは、身を低きに置くからである。その故に、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。
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自ら自慢する者は業績を認められない。自ら才能を誇る者は、人の長になれない。このような行いはみんなが嫌う。よくわきまえた者は決してそういった行動はしない。
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優しい言葉をかければ、信頼が生まれる。相手の身になって考えれば、結びつきが生まれる。相手の身になって与えれば、愛が芽生える。
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粘土をこねて作った器が役に立つのは、その器の中が空虚になっているからである。戸や窓の部分が開くように作った部屋が役に立つのは、戸や窓の空虚の所から出入りができるからである。
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器いっぱいに盛ってこぼすまいと心配しながら持っているくらいなら、程よいところで盛るのをやめた方が良い。刃物もあまり鋭利にすれば刃こぼれしたりして長く使うことはできない。
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他人を知るものは賢いが、自分自身を知るものは目ざめた人である。他人に打ち勝つものは強いが、自分自身に打ち勝つものは偉大である。
老子と名言が類似する人物
老子について
老子は中国の王朝・周の哲学者で、中国三大宗教・道教の始祖。正確な時期はわかっていないが紀元前4〜6世紀ごろを生きた人物とされている。周王朝の王宮法廷で記録保管役として働いていたとされ、その中で多くの門下生に教えを説いた。その後国を出て著書「道徳経(単に老子とも呼ばれる)」を書き、この書により道家思想が生まれ、やがて道教の誕生へとつながったとされる。道教ではこの世の普遍的な真理である「道」を極めることが最終目標である。そして「気」を整えたり、瞑想によって「無為をなす」ことなどが「道」を極めることに繋がるとされている。