青春の思い出といえば、ふつう友人との間の思い出だから、図書館で友人もなく孤独でした。いま、自分の十代の間に何ごとかがプラスになったかも知れないということを考えてみると、いくらか考えても図書館しかない。学校は私にとって影響を与えてくれなかった感じです。
司馬遼太郎
司馬遼太郎のその他の名言
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岩倉は晩年語っている。孝明天皇毒殺事件といううわさが、明治後も、こんにちでさえ消えることなくささやかれているのは、この間の機微を物語っている。
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親分――英雄――は流民に食を保障することによって成立し、食を保障できない者は流民に殺されるか、身一つで逃亡せざるをえない。
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ごほうびをもらってうれしいんですけど、小説というものは書生でないと書けない。違う気分になるといけないので、明日からは忘れます。
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君が天才であろうとなかろうと、この場合たいしたことではない。たとえ君が天才であっても、君は最高司令官に使われる騎兵であるにすぎない。要は君の使い手が天才であるかどうかということだ。
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男が自分の技量に自信をもったときの美しさというものは格別なものだが、自らの位階に自信をもった場合は、鼻持ちならなくなる。