司馬遼太郎
1
人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。
3
日本は不思議な国です。一度賞を取れば、何にでもコメントを求められるし、またその気になれば何にでも発言できるんです。
戦わずして敵の不意を誅するのが、上乗の戦さというものである。
世に生きものというのは、人間も犬も虫もみな同じ衆生で、上下などはない。
9
私はどうも、日常人としては権力がきらいです。本当にきらいです。
6
人よりも一尺高くから物事を見れば、道はつねに幾通りもある。
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名将の条件は、ひたすらに運である。
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一ヶ月に十三、十四回は死を考えています。
小説というものは、迷っている人間が書いて、迷っている人間に読んでもらうものなのです。
4
食欲と性欲と睡眠欲が三大本能として、四番目は教育する本能、そして教育を受けたくなる本能かもしれません。
ほとんどの人は、永く生きたようなつもりでいながら、じつは語るに足るほどの体験は数件ほどもない。短編小説として搾りとれば三遍もできあがらない。
業なかばで倒れてもよい。そのときは、目標の方角にむかい、その姿勢で倒れよ。
金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ。
財政の独立なくては、思想の独立もなく、行動の自由もない。
世の既成概念を破るというのが、真の仕事である。
心にコドモがいなくなっているオトナがたくさんいますが、それはもう、話すにも値しない人間のヒモノですね。
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動きの中で美人を見いだしているんでね。身動きなんだろうな。
英雄とは、自分だけの道を歩く奴のことだ。
おれは、かつて、おれ自身に惚れこんだことがなかった。自分に惚れこみ、自分の才を信じて事を行えば、人の世に不運などはあるまい。
男子は生あるかぎり、理想をもち、理想に一歩でも近づくべく坂をのぼるべきである。
司馬遼太郎のすべての名言