人々にとって、志さえあれば、暗い箱の中でも世界を知ることができる。
司馬遼太郎
司馬遼太郎のその他の名言
-
君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。――自分に厳しく、相手にはやさしく。という自己を。そして、すなおでかしこい自己を。
-
女性というものは、人生そのものだという感じであります。結局、我々男性は果たして、人生を生きているのかどうか、よくわからない。
-
私には、幸い、この世にたくさんのすばらしい友人がいる。歴史の中にもいる。そこには、この世では求めがたいほどにすばらしい人たちがいて、私の日常を、はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。
-
自分に厳しく相手には優しくとも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして、「たのもしい君たち」になっていくのである。
-
歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、「それは、大きな世界です。かつて存在した何億という人生がとこにつめこまれている世界なのです。」と、答えることにしている。
-
イデオロギーというものは宗教と同様それ自体が虚構であることを思わねばならない。虚構はその虚構に人が酩酊するときしか実在しない。
-
わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで、それだけで歴然たる敗北者だ。
-
仕事というものは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分は誰でも出来る。その二分を人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない。