松岡修造
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真面目な人ほど、今自分の目の前のことばかりに意識が向いてしまいます。そんなとき僕は、「真剣」であっても、「深刻」にはなるなと言っています。この2つの言葉は、似ているようで違います。「自分はもうダメだ」「俺はどうせダメなんだ」などと「深刻」に悩んでいるとき、心のどこかに言い訳があるはずです。「もうダメだ」と思えば、それ以上何の努力もしなくてすむからです。でもそれでは問題は解決しない。言い訳のために深刻なふりをするのはやめ、そこから抜け出す方法を真剣に考えるべきなのです。
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同じ行動パターンを続けていると「刺激がない」「発展性がない」と感じる人もいるでしょうが、実はこうしたルーティンの中で、僕たちはメンタルリズムを安定させ、持てる力を発揮しやすくしているのです。毎日バラバラの時間に仕事をし、仕事の内容も日々違うものだったら、メンタルリズムが不安定になり、パフォーマンスが低下してしまうはずです。そう考えれば、同じ行動パターンの繰り返しに、あまりストレスを感じなくなるのではないでしょうか。
高校1年の時にはテニスで勝てなくなり、その逃避からマージャンにはまった時期もありました。このままではダメになると危機感を抱き、高校2年の時に親の反対を押し切って慶應義塾高等学校からテニスの名門・柳川高等学校に編入したんです。厳しい監督の下で、半ば強制的にテニスに集中する環境に身を置いたから高校総体で日本一になることができ、プロテニスプレーヤーとして世界に挑むための、後の渡米につながった。
褒め言葉よりも苦言に感謝。
「どうすれば自分に合う職業と出会えるでしょうか?」と質問されますが、仕事というものはこちらに合わせてくれるものではありません。自分の方から仕事に合わせていく方法を探さない限り、どんな職業についても無理が出てくるでしょう。自分から歩み寄らなければ、本当の「好き」はなかなか見えてこないものです。
気にすんなよ!くよくよすんなよ!大丈夫、どうにかなるって!ドントウォーリー!ビーハッピー!
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僕は今までやってきたことを少しも変えていない。周りの評価が変わっても、自分を評価するのは自分だけですから。
強制的に練習をやらされるということは、基本的には自分がなくなっちゃうことなんだ。
家族は史上最強の味方だ!
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現役時代、悩んだときや迷ったときには、とにかく日記を読み返していました。とくに大きなけがをしたときは、いくら一所懸命やっても勝てず、先が見えない状態で、「もうテニスをやめるしかないのか」と考えたこともありましたが、「以前はこういうことをして何日くらいで乗り切った。だからきっと今回も大丈夫だ」と自分を励まし、救われたことが何度もありました。日記を書いて読み返すことは、メンタルのメンテナンスとして大変役立つのです。
自分自身のことをよくわかっているつもりでも、知らないことが意外に多い。「人と接するのが苦手」とか、「デスクワークは好きなんだけれど営業には向いていない」とか、性格や仕事の向き不向きを自分で決めつけていたり、人から言われてそう思い込んでいることが少なくありません。でも、はたして本当にそうなのでしょうか。
イライラしても落ち込んでも状況は変わらない。そこで、「なぜ自分ばっかり!」から「どうすれば早く復帰できるか」という、「Why」から「How」の思考に切り替えるようにしました。すると、気分や行動が前向きになり、絶望感に襲われるぐらいの崖っぷちに立たされても、腐らずに踏ん張れるようになった。
僕がジュニア選手を見るときは、いまではなく10年後にどうなっているかという視点で見ています。
毎日、同じ仕事を繰り返していると、誰でも「自分はこれでいいのかな?」と不安になり、嫌気がさしてきます。そんなときに気持ちをリセットし、反復していける人は強いと思うのですが、最近はそういう人が少なくなっているようです。
何を言われてもイライラしなーい。
伊達選手のことはよく知っていますが、彼女は自分が挑戦したいから挑戦しているだけで、だからこそ挑戦を続けられるのだと思います。
最適なサポートの形というのは、相手に寄り添ってみなければわからない。
言ったよね、人の悪口今言ったよね。言ったらダメだよ。自分に帰ってきちゃうよ結局は!心の中で抑えて逆を言ってごらん?そうすると必ず自分のいい方向に帰ってくる。もし言いたければ海に言えよ!俺は嫌いだ!
もっと熱くなれよ…!!熱い血燃やしてけよ…!!人間熱くなったときがホントの自分に出会えるんだ!
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僕は忙しいと思ったことが1回もありません。たぶん、本当に忙しくないのでしょう。「お疲れさま」と言われても、たいていは疲れていないので、冗談を言える人には「疲れてません」と言います。
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松岡修造のすべての名言