松岡修造
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僕は初対面の子供でも平気で叱っているイメージがあるかもしれませんが、それは誤解です。相手のことをよく知らないうちから叱ることは絶対にありません。たとえばボーッとして話を聞いていないような子が、実はちゃんと聞いていたり、ご機嫌を取ろうとちゃんと聞いたフリをして実は聞いていない子もいる。相手をちゃんと知ったうえで、叱る・叱らないの判断をしています。
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僕は消極的で弱い心に流されてしまう子でした。テニスで勝ちたいという目標があったから、挫けそうになるたびにもがき、必死に自分を変えてきた。
「最終的に自分のやりたいことは何か」と俯瞰してみると、「ああ、嫌だ嫌だ」と思うことも、目標を達成する過程のひとつと思えてきて、ずいぶん楽になります。仮に、「目標を達成するために、頭を下げてこい」と言われても、いまの僕なら「これで目標に近づけるんだ」と考えて、頭を下げるでしょう。その方が自分の気持ちが楽になるからです。
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人前で緊張するのは自然な反応です。プレッシャーが人を強くします。逃げ出したくなるような感覚がなくなったら、モチベーションもなくなってしまうような気がします。
おまえの終わり方は、なんとなくフィニッシュだ!
人は長所を認められると、もっと上に行こうとします。テニスでも褒めると上達しようとし、弱点だと思っていた部分さえ自然と修正されていくことが多いものです。逆に短所ばかり指摘されて、「こうしろ、ああしろ」と直されていると、得意だった部分までおかしくなってしまうことがあります。
引退した時、次に何を目標に過ごせばいいか僕も迷いました。最初の1~2年はあらゆることにチャレンジしました。何もかもが初めての経験で、思うような出演の仕方ができず悩んだこともありましたが、自分を知るうえでは大事な期間でした。
世間はさぁ、冷てぇよなぁ…みんな君の思いが…感じてくれねぇんだよ。どんなに頑張ってもさぁ「なんでわかってくれねぇんだよ!」って思う時あるのよね…でも大丈夫!分かってくれる人はいる!そう!俺について来い!!
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常識にとらわれないようにしましょう。たとえば、「睡眠は8時間とるべき」という常識にとらわれると、7時間しか眠れなかっただけで焦り、それが逆に大きなストレスになってしまいます。肝心なのは、自分なりの基準をつくりあげること。それが本当の自分らしさにつながっていきます。
バラエティー番組に数多く出演している印象を持たれますが、年に2回ほどしか出ていません。ただ出演することになったら、テニスのグランドスラムに出場していた時と同じぐらい本気で、一所懸命に自分を出しきります。
人間には叱咤激励されるとかえって気持ちが引けてしまうタイプもいれば、追い詰められた方が力を発揮できるタイプもいます。部下を指導するときも、一人一人の性格をあらかじめ知り、タイプによって対応を決めるべきでしょう。
短所を直すことはもちろん大事なのですが、短所是正法だと自分の欠点ばかりに意識が向いてしまいます。すると、「自分は駄目だ」という情報が脳に伝わり、体も気持ちも「ダメモード」に入り、ダメの二乗、三乗になってしまいます。「よくなりたい」と思っているのに、自分で自分にダメージを与え、どんどん悪い方向に行ってしまうのです。
過去のことを思っちゃダメだよ。何であんなことしたんだろ…って、怒りに変わってくるから。未来のことも思っちゃダメ。大丈夫かな、あはぁ~ん。不安になってくるでしょ?ならば、一所懸命、一つの所に命を懸ける!そうだ!今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ!!
インタビューの際、テレビの生放送だと時間の問題がありますが、そうでないときはひたすら「聞く」ことに徹します。アスリートの中で、自分の考えを言語化して整理できている人はごく少数。そういう人から思いを引き出すには、彼らの中で考えがまとまるまで待つしかないからです。
「好きなこと」「自分にしかできないこと」に一所懸命になれているからこそ、僕の思いがストレートに視聴者に伝わっている。
本気になれば自分が変わる!本気になれば全てが変わる!!
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一番になるっていったよな?日本一なるっつったよな!ぬるま湯なんかつかってんじゃねぇよお前!!
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ベストを尽くすだけでは勝てない。僕は勝ちにいく。
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人を応援することは、実は自分を応援すること。僕は人のために応援したことなんて一度もありません。アスリートたちの懸命な姿や土壇場での大逆転劇を見れば、自分もまたその姿から何かを得られます。しかも、選手に感情移入して応援すればするほど、その気づきは大きく、深くなる。それが応援する意味であり、楽しみでもあると思います。
日本テニス協会という組織の中で、今までにない強化スタイルを作るのは、中途半端な思いではできなかった。人で構成されている組織である以上、どこまで委員の皆さんの心を変えられるかが、すべて。思いが通じず、何度も諦めそうになりましたが、自分の考えを信じて訴え続けたのです。
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