ドストエフスキー
1
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
2
金を持っている人間は、貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
人が子供を持つのは、たとえ自分は死んでも、子供たちが生涯自分の感情や考えを持ち続けてくれるからさ。
他者を尊重しなさい。そうすれば自然とあなたも尊重されるようになる。
人間というものは、不幸の方だけを並べ立てて幸福の方は数えようとしないものなんだ。
3
夫婦や恋人同士の問題には決して口をだしてはいけない。そこには世間の誰にも分からない、二人だけしか知らない一隅があるのだから。
世界を征服したいのならばまず自分自身に打ち勝て。
金がなにより卑しく、しかも厭わしいのは、それが人間に才能までも与えてくれるからである。
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女、女こそ男を完成させる唯一のものである。
人間は卑劣漢として生きることができないのみならず、卑劣漢として死ぬこともできない。人間は清らかに死なねばならない。
地獄とは何か?それは愛することを禁じられた世界である。
人は思想をとらえようが、思想はつねに人間よりも現実的である。
人間、人間は哀れみなしには生きていけない。
苦しむこともまた才能の一つである。
絶望のなかにも焼けつくように強烈な快感があるものだ。ことに自分の進退きわまったみじめな境遇を痛切に意識するときなどはなおさらである。
文明のおかげで人間がより残忍になったとはいえないとしても、前よりも残忍さが醜悪になったことは確かだろう。
女にとっての復活は、あらゆる破滅からの救いと更生は、愛のなかにある。
誰も彼もがお前を見捨て、もう力ずくでもお前を追い払おうとしたら、そのときはひとりきりになって、大地にひれ伏し、大地に接吻し、大地を、お前の涙でぬらしなさい。
他の人についていくよりも自分のやり方で間違ったほうがよい。
大きな知性と深い心に痛みや苦痛を避けることはできません。偉大な人たちほど地球上でもっとも大きな悲しみを抱いているものだからです。
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