ドストエフスキー
0
愛のないところには、良識もまた育たない。
愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。
幸福は幸福の中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中だけにある。
3
「私にはその行為に責任があるのだろうか?ないのだろうか?」という疑問が心に浮かんだら、あなたに責任があるのです。
謙虚な愛は、暴虐よりずっと効果の多い怖ろしい力である。
堪え忍べ、働け、祈れ、そしてつねに希望を持て。これがわたしが全人類に一度に吹き込もうと願っている真理なのです!
自分にまったく縁のない環境で暮らすほど恐ろしいことは、この世の中にまたとあるまい。
1
金を持っている人間は、貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
人が子供を持つのは、たとえ自分は死んでも、子供たちが生涯自分の感情や考えを持ち続けてくれるからさ。
ああ、もし私に幸福になりうる力があれば、今の悲しみや災難などは何でもありません!
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
2
金がなにより卑しく、しかも厭わしいのは、それが人間に才能までも与えてくれるからである。
女、女こそ男を完成させる唯一のものである。
人間というものは、不幸の方だけを並べ立てて幸福の方は数えようとしないものなんだ。
夫婦や恋人同士の問題には決して口をだしてはいけない。そこには世間の誰にも分からない、二人だけしか知らない一隅があるのだから。
苦しむこともまた才能の一つである。
人は思想をとらえようが、思想はつねに人間よりも現実的である。
人間、人間は哀れみなしには生きていけない。
人間は卑劣漢として生きることができないのみならず、卑劣漢として死ぬこともできない。人間は清らかに死なねばならない。
文明のおかげで人間がより残忍になったとはいえないとしても、前よりも残忍さが醜悪になったことは確かだろう。
ドストエフスキーのすべての名言