中村修二
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非常識をこそ、徹底的に実践してみることだ。
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能力のある人がきちんと評価される米国の素晴らしさを実感し、日本との落差を再認識した。
ほら、男の楽しみは「飲む、打つ、買う」というでしょう。私は酒は飲まないけれど、仕事がギャンブルだと思っています。だから面白い。
日本流の物事の進め方を無視して研究に集中したことが成功につながった。
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人のマネではない自分の流儀を徹底して貫くことが、何かを完成させるには是非とも必要なことなのです。
超難関のウルトラクイズみたいな大学受験システムが、つまらない人間をつくりだす元凶。
自己流を貫くことが、自分にとっての唯一の道であり、それが成功へ至る道だということを知っておくこと。
私、最近よく言うんですけど、5年おきに会社辞めてほしいですよね。そうやってどんどん自分を磨いて、自分を売り込んで、どんどん収入を増やすとかやってほしいんですよね。滅私奉公というのを止めてほしいですね、もう。何のために仕事をしてるんだといったら、会社のためじゃなくて、自分のため。自分の家族のため、そう思って仕事を、研究をやってほしいですね。
誰もが大手企業に入りたがって、優秀な人もそうでない人も「永遠のサラリーマン」をやっている。理由のひとつは、日本が「一芸に秀でた人」を認めないからでしょう。唯一の例外がプロスポーツで、イチローや松坂大輔は「すごい」と評価されるけど、優秀なエンジニアは認めてくれない。
以前から取りたいと夢見ていた。自分の研究成果が評価されてうれしい。
アメリカと中国は異なる国ですが、似ているところもあります。それは「自分が正しいと思ったらルールも破る」という点です。自分が正義だと思っているから信念がある。邪魔をされたら裁判に訴えるなどしてでも我を通す。日本と日本人にはそれがないですね。
自分を信じて突き進む勇気さえあれば、成功は現実のものとなる。大きな成功はつい目と鼻の先に転がっているのだ。それを掴むも掴まないも、ひとえに貴方自身の目的への執念と発想の転換にかかっている。
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日本の若者は国内に閉じ籠もっていないで、もっと世界を目指すべきだ。
日本の司法制度は腐っている。一連の裁判が終わったので言いたいことを言わせてもらう。
カリフォルニアに渡る前夜、とにかく嫌だったのは英語の講義ですよ。緊張して気絶しそうでした。私は20年間会社員だったから、学生相手に講義したことがないうえ、博士課程を経験していない論文博士です。日本で講義するのでさえも緊張するだろうに、ましてやそれがアメリカで、博士課程で、しかも英語でしょ。最初の講義の思い出は…まずい講義やったなぁ。とにかく英語がまずいって落ち込みましたよね。
自分の身を守るためにも、会社を頼り、安定を求めてはならない。
ゆがんだ価値観を崩せれば仕事を自分に取り戻せる。自信も取り戻せるんです。
怒りがすべてのモチベーションだった。怒りがなければ何も成し遂げられなかった。
今の物理の理論というのは全部、欧米人がつくったものでしょう。日本人がつくったんじゃないんですよ。欧米人がつくって、その先生の弟子、弟子、弟子が脈々とそれを学んできてるんで、教える先生がわかっている。どんな難しい理論も手に取るように教えてくれる。日本ではわからないで教えてるってそんな先生がほとんどだと思いますよ。そりゃ、講義がつまらないと思います。
留学で得たのは、悔しさ。絶対に博士号を取ってやろうと。博士を取ってフロリダの学生を見返してやる。アホにされたんであいつらを見返してやろうと思いました。見返してやるというより、同レベルの科学者になってやるということ。それが研究の原動力になりましたね。
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