ビル・ゲイツ
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人間にはものを考える時間が必要だ。
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マイクロソフトは、長期的視野でものを見る。未来の方向性を見極めつつ、現時点での製品開発でも後れを取らないように、研究開発に莫大な投資をしている。業界での重要な位置を保ちながら、需要に応じた新しいビジネスモデルへの転換を成功させるのは、どんな企業にとっても大きな挑戦だろう。
若い人を優先的に雇っている理由は、若い人の方が向上心があるし、新しいアイデアがどんどん出てくるからだ。
我々は上手くいっていることを話題にして時間を無駄にしたりしない。そういう無駄は、我が社の社風が認めない。ミーティングはいつもこういう具合に進んでいく。「確かに、カテゴリーのうちの7つは上手くいった。だが、8番目はどうなんだ」と。
オタクには親切に。いつか彼らの下で働くことになるでしょうから。
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成功の秘訣?それは大きなビジョンが持てるかどうかだけだよ。
何もかもが魅力的に見えた。そのひとつを選んでしまったら、他のすべてを諦めなければならない。もし法律事務所に入ってパートナーに嫌われたら困るな、なんてことも考えた。嫌われて厄介な仕事を押し付けられたり、それこそ厄介なことになるってね。部屋にこもって哲学問題に悩むウツっぽい顔でふさぎこんで、これから何をやって生きていくかを考えていた。
ビジネスの学位は必ずしも必要ではない。私が大学でビジネスを勉強する時間を2年間与えられたとしよう。しかしその2年間で、マイクロソフトで学んだ以上のものを学べるとは思えない。私の本棚に、ビジネス書なんてあったかな。おやおや、ないじゃないか。いままで必要なかったってことだよ。
研究所に関していえば、「今後3年のうちに、彼らは次にあげる10の発明を行います」などと記者会見で発表するようなことはしたくない。研究所の素晴らしいところは、偉大な頭脳を集めて、デッドラインを気にせずに仕事に打ち込めることだ。
難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。だって怠け者は、仕事を簡単に片づける方法を見つけ出すからね。
ノートパソコンの素晴らしいところは、どれだけ詰め込んでも、大きくなったり、重くなったりしないことだ。
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未来は行動の先にある。
人生は公平ではない。そのことに慣れよう。
ゴールドラッシュは猛烈な投資を引き起こすことが多い。そのうちの一部は成功するが、熱狂が終わって振り返った時、失敗に終わった企業の山を見て、首をかしげることになるだろう。「いったい誰がこんな企業を設立したのだろう」「何を考えていたんだ」「熱狂だけでここまで馬鹿なことをしたのだろうか」と。
もしGMがコンピューター業界のように技術を追い求めていたのなら、私たちは、1ガロンで1,000マイル走行する、25ドルの車を運転していただろう。
子供のころからたくさん本を読んで自分でものを考えろと言われて育った。両親は、本や政治や、その他いろいろなことについて、子供たちを交えて話し合った。
私は年に数回、「ThinkWeek」を設けている。その間は本を読んだり、同僚が時代に取り残されないようにと選んでくれた資料に目を通したりして過ごす。資料はコンピュータ科学の最前線の話題を扱った博士論文が多い。
我々には、偉大な大物たちが見過ごしてしまったアイデアがあった。我々は常に、トップの座を守るために必要なアイデアを見逃しはしなかったかと考えている。
いまは少しばかりの失敗をする余裕はあるし、新しいことをどんどん試すことを求められている。将来には様々な可能性が開けていて、株主は売上と利益が成長し続けることを期待している。だから、大きな限界に挑戦しなければならない。我々にはその能力があるし、そうすることを期待されている。それに、我々は大きな挑戦が好きなのだ。
ポールが私をゴミ箱の上に持ち上げて、私がコーヒーかすで汚れたプログラマーたちのメモを拾ってくる。それを見てシステムを勉強したものだ。
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